29日の日経平均は続伸。終値は40円高の33234円。米国株はまちまちで終えたが、ナスダックの上昇や円安進行を好感して、寄り付きは3桁の上昇。強く始まったことでしばらくはじり高基調が続き、上げ幅を300円超に広げた。しかし、心理的節目の33500円を超えた後は上値が重くなり、11時過ぎ辺りからは急失速。後場のスタート直後には上げ幅を一桁に縮めた。そこではいったん盛り返し、再び上げ幅を3桁に広げた。これで落ち着きを取り戻すかと思われたが、14時過ぎ辺りから値を消すと、終盤にはマイナス転換。下げたところではすぐに切り返して小幅にプラスは確保したものの、安値圏で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆8000億円。業種別では銀行、精密機器、電気機器などが上昇している一方、パルプ・紙、食料品、海運などが下落している。
証券会社が投資判断を引き上げた日清紡ホールディングス(3105)が大幅上昇。半面、一部メディアで不適切営業が指摘されたオープンハウスグループ(3288)が、後場に入って大きく値を崩した。