週明けの日経平均は小反落
週明けの日経平均は小反落。先週末の米国市場が休場で材料難の中、前日終値を意識したスタートとなりました。買い一巡後は下押す動きとなり、一時は25日移動平均線(68,609円 6日)付近まで下落する場面がありましたが、引けにかけては買い戻しが優勢となりました。一方、TOPIX(東証株価指数)は10日ぶりに史上最高値を更新して終えました。
東証プライム市場の売買代金は概算で9兆8000億円。値上がり銘柄数1142に対し、値下がり384銘柄と、値上がりが優位の展開でした。業種別では、海運、輸送用機器、機械などが上昇した一方、ガラス・土石、非鉄金属、精密機器などが下落しました。
個別では、日経報道から防衛関連の注目度が高まり、三菱重工業(7011)、川崎重工業(7012)、IHI(7013)の大手3社がそろって急伸。三井E&S(7003)やジャパンエンジン(6016)など船舶関連にも資金が向かいました。また、NEC(6701)、野村総研(4307)などAIを理由に売られていた銘柄の一角が大幅上昇となりました。一方、AI関連の多くが弱く、太陽誘電(6976)や村田製作所(6981)など電子部品株が急落。SCREEN(7735)やソシオネクスト(6526)など半導体株の一角が大幅安となりました。
週足でみる川崎重工業の株価推移
図表は、川崎重工業(7012)の2025年2月中旬からの週足ローソク足に加え、13週・26週・52週移動平均線です。
下位は、売られ過ぎや買われ過ぎなどをみるオシレータ系指標で代表的な相対力指数のRSI(9週ベース)の推移です。

昨年4月安値(1,196円)からの上昇相場は、今年に入って上昇に拍車がかかる展開となりました。
今年3月に上場来高値を3,766円まで伸ばした後は上昇基調が一服し、高値を切り下げる調整局面が確認できます。
RSI(9週ベース)も4月中旬に中心である50%水準を下回った後、戻っても50%水準で押し戻される弱いモメンタムの動きが続いています。
一方、先週は公募増資などを検討しているとの報道や、会社側からの海外公募とユーロ円建てCB発行の正式発表がありました。一時2,561円まで売られる場面がありましたが、52週移動平均線付近を下値で意識して切り返す動きで終えました。
重要な下値のポイントは、52週移動平均線だけではありません。昨年10月高値(2,555円)付近が下値の節目として意識されたほか、上場来高値からの調整過程における切り下げる安値同士を結んだ支持線上でもあったことが大きなポイントとなりました。
先週は、同じ水準に収れんしてきた13週移動平均線と26週移動平均線に頭を抑えられるような格好となりましたが、今週以降は13週移動平均線と26週移動平均線を超えていけるかが焦点となります。
一方、週明けの同社株は大幅高となり、13週移動平均線まで上昇。次の焦点は、上場来高値からの調整過程における切り下がる高値を結んだ抵抗線を超えることができるかどうか。RSI(9週)が週間の終値で50%を上回れるかどうかとなります。
パターン分析では、切り下げる高値同士を結んだ抵抗線と切り下げる安値同士を結んだ支持線が概して平行となる調整パターンをフラッグ型と呼びます。上昇トレンドや下降トレンドの途中に出現し、形成開始から完成までに要する期間は1~3週間程度といわれています。
上昇トレンドの後に形成するものを「強気フラッグ」と呼び、抵抗線を突破すると再び上昇トレンドになることが多く、この場合も上場来高値からの調整過程における切り下がる高値を結んだ抵抗線を超えると、上場来高値更新のシナリオが濃厚になってくるかもしれません。



