(29日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.76円(前営業日比△0.28円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.28円(▲0.39円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0865ドル(▲0.0048ドル)
ダウ工業株30種平均:34122.42ドル(△269.76ドル)
ナスダック総合株価指数:13591.33(▲0.42)
10年物米国債利回り:3.84%(△0.13%)
WTI原油先物8月限:1バレル=69.86ドル(△0.30ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1917.9ドル(▲4.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1-3月期米国内総生産(GDP)確定値
前期比年率 2.0% 1.3%
個人消費確定値(前期比年率) 4.2% 3.8%
コアPCE確定値(前期比年率) 4.9% 5.0%
前週分の米新規失業保険申請件数 23.9万件 26.5万件
5月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
前月比 ▲2.7% ▲0.4%・改
前年比 ▲20.8% ▲22.8%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。1-3月期米国内総生産(GDP)確定値や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると、米金利の上昇とともに全般ドル買いが先行。23時頃には一時144.90円と昨年11月以来の高値を更新した。その後の下押しも144.53円付近にとどまり、引けにかけては144.89円まで再び強含んだ。日米金融政策の違いが意識される中、押し目買い意欲も旺盛だ。
なお、米10年債利回りは一時3.8658%前後と3月10日以来の高水準を付けた。
・ユーロドルは続落。21時発表の6月独消費者物価指数(CPI)速報値が予想を上回ったことを受けてユーロ買い・ドル売りが先行。一時1.0941ドルと日通し高値を付けた。ただ、その後発表された米経済指標が良好な内容だったことが伝わると、全般ドル買いが優勢となり一時1.0860ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円も続落。ユーロドルの下落につれた売りが先行し一時157.28円付近まで値を下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値157.25円がサポートとして意識されると下げ渋った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。米連邦準備理事会(FRB)は28日、ストレステスト(健全性審査)の結果を公表し、「検査対象の全ての銀行が今年のストレステストを通過した」と明らかにした。この結果を受けてゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど銀行株が買われ、相場を押し上げた。1-3月期米GDP確定値が予想を上回ったことも相場の支援材料。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに小反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅反落。1-3月期米GDP確定値や予想を上回ったことが分かると、米景気が底堅いとの見方が広がり債券売りが優勢となった。利回りは一時3.8658%前後と3月10日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は小幅に続伸。28日のEIA週間在庫統計による原油在庫の大幅減少が引き続き支えとなり、一時70.60ドルまで上昇する場面があった。ただ、米金利の大幅上昇に伴って対ユーロなどでドル高が進むと、ドル建てで取引される原油には割高感が生じた。
・金先物相場は3日続落。良好な米経済指標を受けて米長期金利が大幅に上昇したため、金利を生まない金には売りが持ち込まれ、約3カ月半ぶりの安値を付けた。