日経平均は5日続落 カルナバイオが急騰

10日の日経平均は5日続落。終値は198円安の32189円。7日の米国株は雇用統計を消化して下落したが、これを受けても小幅に上昇して始まった。すぐに下げに転じたが、直近安値に接近したところで切り返すと、プラス転換から上げ幅を3桁に広げるなど、序盤では強い動きも見られた。


しかし、32500円より上が重く、失速して再びマイナス転換。そこからは一気に下方向に勢いがつき、一時下げ幅を300円超に広げた。32000円割れは回避すると、後場に入って13時台には鋭角的に値を戻した。ただ、プラス圏に浮上したところで売り直されると再び下げ幅を3桁に拡大。終日方向感が定まらず、200円近い下落で取引を終えた。


東証プライムの売買代金は概算で3兆6900億円。業種別では鉱業、パルプ・紙、小売などが上昇した一方、海運、輸送用機器、医薬品などが下落している。ギリアド・サイエンシズと共同出願した特許について、米国で特許査定を受けたことを発表したカルナバイオサイエンス(4572)が急騰。ストップ高をつける場面もあった。半面、通期の単体見通しを下方修正したエクスモーション(4394)に売りが殺到しており、場中は値が付かずストップ安比例配分となった。

日本株情報部 アナリスト

小松 弘和

証券会社、外資系生命保険会社、大手出版社マネーサイトの株式分析アナリスト、FX会社勤務を経て2014年に入社。金融全般に精通。2級FP技能士。 「トレーダーズ・プレミアム」では、「個別株戦略」「Market Flash」などのコンテンツやニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 日経CNBC「朝エクスプレス『証券中継』」(隔週金曜)、株主手帳「街の専門家『今月の相場見通し』」、週刊現代、日経マネー、ダイヤモンド・ザイ、ビジネスマンの人生逆転マガジン「Ambitious」、完全ガイドシリーズ「株 完全ガイド」

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