日経平均は3日ぶり小幅反落 円高が進み後場マイナス転換

29日の日経平均は3日ぶり小幅反落。終値は13円安の27801円。米国株高を受けて買いが先行。ただ、上げ幅を3桁に広げて28000円台に乗せたところでは、すぐに上値が重くなった。前場では、急速に値を消した後に盛り返して再び上げ幅を3桁に広げるなど、底堅い動きが見られた。


しかし、昼休みに入って急速に円高が進行したことから地合いが悪化。後場は前引けから水準を切り下げて始まると、ほどなく下げに転じた。ただ、深押しする場面でも2桁の下落までにとどまり、取り引き終盤にかけては下げ幅を縮小。プラス圏には浮上できなかったものの、27800円台まで戻して終えた。


東証プライムの売買代金は概算で3兆2500億円。業種別ではサービス、空運、陸運などが上昇した一方、医薬品、精密機器、保険などが下落した。


1Qが営業黒字に転換し、上期の計画に対しても進ちょくが良好であったオリエンタルランド(4661)が大幅上昇。反面、決算が市場の期待に届かなかったルネサスエレクトロニクス(6723)が急落した。

日本株情報部 アナリスト

小松 弘和

証券会社、外資系生命保険会社、大手出版社マネーサイトの株式分析アナリスト、FX会社勤務を経て2014年に入社。金融全般に精通。2級FP技能士。 「トレーダーズ・プレミアム」では、「個別株戦略」「Market Flash」などのコンテンツやニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 日経CNBC「朝エクスプレス『証券中継』」(隔週金曜)、株主手帳「街の専門家『今月の相場見通し』」、週刊現代、日経マネー、ダイヤモンド・ザイ、ビジネスマンの人生逆転マガジン「Ambitious」、完全ガイドシリーズ「株 完全ガイド」

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