香港大引け:4日ぶり反落、一時20000ポイント割れ 薄商い

週明け8日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.77%安の20045.77ポイントだった。中国企業指数は1.17%安の6821.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で749億2000万HKドルにとどまった。


ハンセン指数は安く寄り付いた後、マイナス圏でもみ合った。前週末に発表された7月の米雇用統計が強い内容だったことから、米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めが続くとの見方が広がった。米長期金利の上昇を受けて香港市場でも大型ネット株など高PER株が売られ、相場の重荷となった。心理的節目の20000ポイントを割り込む場面もあったが、同水準では下値が堅かった。本土市場で上海総合指数が上昇に転じたことが相場をある程度下支えたもよう。


ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)、テンセント(00700)、美団(03690)が下げたほか、本土系不動産デベロッパーの碧桂園(02007)と同系列の碧桂園服務(06098)が安い。スマホ大手の小米集団(01810)、ニット衣料大手の申洲国際集団(02313)、スポーツウエアの李寧(02331)、安踏体育用品(02020)も売られた。半面、太陽光発電用ガラスメーカー信義光能(00968)、オンラインゲーム大手のネットイース(09999)、石油メジャーのシノペック(00386)、CNOOC(00883)、国際金融株のHSBC(00005)が堅調だった。


ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.82%安の4335.54ポイントと4営業日ぶりに反落。新興自動車メーカーの蔚来集団(09866)、小鵬汽車(09868)、短編動画プラットフォームの快手科技(01024)が売られた半面、スマホ部品・受託製造のBYDエレクトロニック(00285)、白物家電メーカーの海爾智家(06690)がしっかり。

中国株情報部 アナリスト

シ セイショウ

中国・上海出身。復旦大学を卒業後、外資系法律事務所で翻訳・通訳を担当。来日後は証券会社や情報ベンダーでの勤務を経て、2016年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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