週明け22日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比0.59%安の19656.98ポイントだった。中国企業指数は0.37%安の6695.29ポイント。メインボードの売買代金は概算で830億8000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた。前週末の米株安や、米金融引き締めへの警戒感の再燃、米長期金利の上昇を嫌気して売りが先行。朝方に発表された中国の8月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)1年物が0.05%、5年以上物が0.15%引き下げられたことを好感し、中盤にはプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かなかった。後場には再びマイナス圏に沈み、もみ合いながら下げ幅を拡大した。
ハンセン指数構成銘柄では、2022年6月中間決算を発表したガス会社の新奥能源(02688)が14%超安と急落したほか、スマホ大手の小米集団(01810)も3%超安。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(02382)、海運株の東方海外(00316)、電動工具大手の創科実業(00669)の下げが目立った。時価総額の大きい国際金融株のHSBC(00005)、ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)も軟調。半面、アルミメーカーの中国宏橋(01378)、火鍋チェーン運営の海底撈国際(06862)が高い。中国の利下げを受けて不碧桂園(02007)、碧桂園服務(06098)、華潤置地(01109)など本土系不動産関連株が上昇した。
そのほかでは、四半期ごとに行われたハンセン指数の構成銘柄見直しで新たに採用が決まった4銘柄は高安まちまち。前場はそろって大きく買われる場面があったものの、終値は翰森製薬(03692)が3.23%高、中国神華能源(01088)が2.13%高、百度(09888)が0.94%高、周大福珠宝(01929)が0.61%安となった。