株価上昇中「タイミー」の評判は?株主優待や配当利回りなどについても詳しく解説します

急成長中のスキマバイトサービスで評判の「タイミー」が、満を持して2024年に上場しました。サービスは好評で全国的に利用者を増やしていますが、投資先としての評判はどうでしょうか?今回はタイミーについて、業績や株価のほか、株主優待、配当利回りなどについても詳しくご紹介します。


タイミーはどんな会社?

タイミーはスキマバイトサービス「Timee(タイミー)」を運営する企業です。履歴書や面接なしでアプリ1つでバイト先が確定する点と、勤務後すぐに報酬を受け取ることができる点が人気で、現代の人手不足にマッチした新しい人材サービスとして話題となっています。


登録者数は約1200万人に上る一方、登録者が多い分、人気の勤務先は競争倍率が高くマッチングできないこともあるようです。また、アルバイト雇用に比べて時給が低い、地域によっては募集が少ない、勤務先からの評価が不当などの悪い評判も噂されています。


また、新規事業として「タイミーキャリアプラス」サービスの提供も開始されました。タイミーで勤務した実績を元に自動で履歴書が生成され、書類選考と面接なしで正社員への人材紹介を行うサービスです。


タイミーの証券コードは「215A」

タイミーの証券コードは「215A」です。これまで証券コードは4桁の数字でしたが、2024年1月以降に上場した企業からは、3桁の数字と1文字のアルファベットの組み合わせで設定されています。なお、タイミーの上場年月日は、2024年7月26日です。


タイミーの業績は?

2018年に「Timee」アプリをリリースするものの、2021年までは利用者が少なく赤字経営が続きました。売上高の推移は、2021年度は約13億円、2022年度は約62億円、2023年度は約161億円、2024年度は約269億円と増収を続けており、2025年度は約342億円となる予想です。


経常利益の推移は、2021年度は約14億円の赤字でしたが、2022年度は約1億円、2023年度は約19億円、2024年度は約39億円の黒字となっており、2025年度は約69億円まで増益が続く見込みとなっています。



タイミーの株価

2025年9月時点の株価は約1500円です。2024年11月に約1000円だった株価は、ゆるやかな右肩上がりを続け、2025年8月には約2400円まで上昇しました。しかし、9月の決算発表にて2025年度の売上高が下方修正されたのをきっかけに、大幅な下落が発生しています。


業績好調でも株価下落の理由とは?

当初、2025年度の決算予想は、売上高が約350億円、経常利益が約63億円でしたが、2025年9月に売上高が約342億円に下方修正、経常利益が約69億円に上方修正されました。売上高は下方修正されましたが、経常利益は上方修正されており、一見すると利益率が良くなっています。


しかし、売上高が下方修正された原因として、タイミーに求人掲載の多い飲食店・小売店のコスト抑制傾向が強まっている点が挙げられています。その結果、企業としての成長や将来性に不安を感じる投資家が離れてしまったと考えられます。


株主優待制度はある?

タイミーは、現時点で株主優待制度を導入していません。


配当金と利回りは?

2025年度の配当金は、無配となる予想です。タイミーは上場して以来、一度も配当金を出していません。よって、優待利回り、配当利回りともに0%です。


タイミーのPERとPBR

タイミーの「PER」は約52.6倍、「PBR」は約17.0倍です。


「PER」とは、1株当たりの利益に対する株価の倍率を示しています。一般的には約15倍が目安とされており、倍率が高いほど、株価が割高だと評価されます。つまり、タイミーの株価はかなり割高との評価です。


また、「PBR」とは、1株当たりの純資産に対する株価の倍率を示しています。「PBRが1倍であれば、株価と1株当たり純資産が同じ水準という意味です。倍率が高いほど株価が割高だと評価され、こちらの指標でもタイミーの株価はかなりの割高だと評価できます。



タイミーの投資先としての評判は?

タイミーは、2025年9月時点で株主優待制度も配当金もないため、インカムゲインには期待できません。また、「PER」と「PBR」の数値から、かなり割高な株価との評価です。そのため、投資先としては初心者にはかなり難しい銘柄だといえます。


ただし、毎年増収・増益が続いていること、「スキマバイト」という時代にマッチした新しい人材紹介サービスのパイオニアであることから、今後の成長に期待がもてる企業です。今後、企業が大きく成長し、それに伴い株価が大きく上昇する可能性も考えられます。


まとめ

タイミーは配当や株主優待がなく、PERやPBRの水準からも株価が割高と評価されやすいため、安定志向の投資家には向かない銘柄です。しかし、スキマバイト市場の拡大とともに事業成長を続けており、将来性の高さは大きな魅力といえるでしょう。


短期的には株価の乱高下が予想されます。投資する場合はリスクを理解した上で、長期的な成長ストーリーを信じられるかどうかを判断のポイントとしてみてはいかがでしょうか?


「いまから」 編集部

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