12日のNY株式相場は4日続伸。ドル安が続いたことや、インフレのピークアウト期待が高まったことで幅広い銘柄が上昇した。
米欧の支援を受けたウクライナ軍の優勢が伝えられたことも投資家心理の改善につながったとの見方もあった。
翌日に注目の米8月消費者物価指数(CPI)の発表を控える中、ダウ平均は終日プラス圏で推移し、229.63ドル高(+0.71%)で終了。一時、352ドル高まで上昇した。
S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.06%高、1.27%高で終了し、主要3指数がそろって4日続伸した。
業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。エネルギーが1.81%高と上昇率トップとなったほか、IT、一般消費財も1%超上昇した。
ダウ平均採用銘柄はアップルが3.85%高、アメリカン・エキスプレスが2.53%高となったほか、セールスフォース、シェブロン、キャタピラー、ナイキなども1%超上昇した。
8月中旬以降、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長をはじめ、FRB高官からインフレ抑制のために積極的な利上げを続けるべきだとの発言が相次いだことで9月20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では3会合連続で0.75%の大幅利上げが決定されるとの見方が強まっているが、翌日に発表される8月CPIは2カ月連続での鈍化が予想されており、インフレのピークアウト期待を背景に買い戻しの動きが続いた。
S&P500が先週、心理的節目として意識された3900ポイントを割り込まず、短期と中期のトレンドラインの50日と100日の移動平均線を上回ったことも、リリーフラリーの継続期待を高めた。