NYダウ197ドル高と3日ぶりに反発 FOMCを控えもみ合うも、終盤に上昇

19日のNY株式相場は3日ぶりに反発。今週20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見姿勢が強まる中、米10年債利回りが11年ぶりの高水準となる3.51%台まで上昇したことも重しとなり先週末水準を挟んでもみ合った。

ただ、終盤にかけては、先週に大きく下落した素材などが買い戻され、主要3指数がそろって上昇した。


ダウ平均は朝方に263ドル安まで下落後、終盤に204ドル高まで上昇し、197.26ドル高(+0.64%)で終了。

S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.69%高、0.76%高とほぼ一日の高値で終了。

主要3指数がそろって3日ぶりに反発した。


S&P500の11セクターは、素材、一般消費財、資本財、公益など9セクターが上昇し、ヘルスケア、不動産の2セクターが下落した。


ダウ平均採用銘柄は、ナイキ、アップルが2%超上昇し、ホーム・デポ、アメリカン・エキスプレス、キャタピラー、トラベラーズも1%超上昇。一方、メルクが1%超下落し、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ウォルグリーン、プロクター・アンド・ギャンブルなどが1%未満の下落となった。


ヘルスケアは、バイデン米大統領がコロナパンデミックの終了を示唆したことで、モデルナの7.14%安を筆頭に幅広い銘柄が下落した。


今週は21日に結果が公表されるFOMCが最大の焦点。

利上げ幅を巡っては、一時浮上した1.00%の大幅利上げ見通しは後退し、3会合連続での0.75%の利上げがほぼ確実視されているが、同時に発表されるFOMCメンバーの年末のFF金利見通しや、経済見通し、パウエルFRB議長の記者会見での発言に注目が集まる。

国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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