純金積立始めるならどこがいい?「証券会社を比較」選び方のポイントを解説します

毎月決まった金額・量の金やプラチナなどの貴金属を購入して積み立てる純金積立は、リスクが低くインフレにも強い、初心者におすすめの投資方法です。少額から始められるので興味があれば気軽に行うことができます。


しかし、証券会社だけでなく地金商や貴金属メーカーなど多くのサービス会社が取り扱いをしているので、取引する会社はどこがいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。そこで、純金積立を始めるならどこがいいのか、比較する選び方のポイントを解説します。


コスト面とサービス力を比較

 


取引する会社はどこがいいのかを比較するためには、まずはどのような目的で純金積立をしたいのかを明確にすることが大切です。例えば、投資をして利益を出すために純金積立を行いたいと考えているのであれば、なるべくコスト面の低い会社を選ぶ必要があります。


反対に、少額ずつ金の購入量を積み立てていき、いずれは現物を手元に保管したい場合や、投資するのであれば充実したサポート対応がほしいと考えているのであれば、サービス力の強い会社を選ぶほうがよいです。ただし、サービス力の強い会社は、手数料などのコスト面が高くなる傾向にあります。


比較ポイント①手数料

純金積立を始めるならどこがいいのか迷ったときに、重要視されやすいのがコスト面である手数料です。特に購入手数料は、1カ月あたりの金額は少額ですが、長期保有が必要とされる純金積立においては軽視できません。地金商や貴金属メーカーよりも証券会社の方が手数料は安い傾向にあり、特にネット証券は年会費などの手数料が無料になる会社もあります。


初心者におすすめの証券会社として人気のネット証券である楽天証券やSBI証券は、購入手数料が他と比較するとかなり安い上に、年会費、保管料、売却料が無料です。2社の大きな違いとしては、保管方法が楽天証券では消費寄託ですが、SBI証券では特定保管の方法になっている点と、現物交換するために必要な購入量に差がある点が挙げられます。


比較ポイント②積立量、積立金額

月額1000円という少額から始められることが魅力の一つでもある純金積立ですが、サービス会社によっては最低積立金額が月額3000円からなど、月額1000円では始められないところもあります。また、毎月決まった金額分を購入する定額積立と、毎月決まった量を購入する定量積立の、主に2種類の取り扱い方法がありますが、地金商などのサービス会社は定額積立しか対応していないところもありますので、どのような取引が可能なのかも、どこがいいのか迷ったときは参考にしてみてください。


比較ポイント③サービス、サポート対応(楽天証券の場合)

将来的に積立購入した金を延べ棒やジュエリーに変換して手元に置きたいと考えているのであれば、引出しのバリエーションサービスが充実している地金商や貴金属メーカーがおすすめです。コスト面でのサービスを重視するのであれば、例えば楽天証券であれば購入金額に応じて楽天ポイントが還元されるサービスがあります。他のサービス会社でも、独自のサービスを行っているところがありますので、ぜひチェックしてみてください。


比較ポイント④ブランド、(田中貴金属と三菱マテリアルの場合)

地金商で純金積立を行っている田中貴金属や三菱マテリアルでは、引き出した金塊にそれぞれ金塊番号や企業のロゴなどが印字されています。同じ品質の金塊であっても、ブランドのロゴマークが入ったものが欲しければ、そのブランドで取引することが必要です。


比較ポイント⑤保管方法

「どこがいいのか迷っているけど、とにかく大損するリスクは避けたい」と考えているのであれば、保管方法で絞ってみるのも1つの手です。保管方法には、消費寄託と特定保管の2種類があります。

 


消費寄託とは、サービス会社は購入者からの依頼で購入した金を、購入者から引出しや売却の依頼があるまでは自由に運用に使います、という保管方法のことです。この消費寄託を採用しているサービス会社が多いのですが、サービス会社が運用に失敗し倒産してしまった場合、購入者に金は戻らず全額失ってしまうリスクがあります。


特定保管とは、サービス会社は購入者からの依頼で購入した金を、自社が運用する資産と分けて管理する、混蔵寄託とも呼ばれる保管方法です。購入者の金が運用に使われることがないので、サービス会社が倒産してしまった場合でも、購入者に金は全額分返還されます。保管や運用にコストがかかるので、手数料が高くなる傾向にありますが、SBI証券では割安の手数料で特定保管を採用しています。


比較ポイント⑥スプレッド

1g5000円で購入した金をすぐに売却したとしても、1g5000円では買い取ってもらえません。例えば、すぐに売却した時の価格が1g4900円だとすると、購入金額と売却金額で100円の差額が発生することになります。この差額がスプレッドです。スプレッドの価格が小さいほど無駄なく売却できるので、将来的に現物を引き出すのではなく、売却して資産にしたいと考えているのであれば、スプレッドの価格を参考にどこがいいのか検討するのも賢い選択だと言えます。


まとめ

純金積立を取り扱っているサービス会社は数多く、どこがいいのか迷ってしまいますが、コスト面やサービス面、ブランド力やリスク回避など、比較ポイントは数多くあります。まずは何を目的に純金積立に投資をするのか、どのような取引がしたいのかを明確にしてみてください。この記事の比較ポイントが、ベストなサービス会社を見つける参考になれば幸いです。


「いまから」 編集部

カジュアルな投資情報メディア「いまから投資」の企画・運営を行っています。「いまから! これから! いまさら?」投資や資産運用をはじめる人にわかりやすいコンテンツを提供します。お金や暮らしにまつわる幅広い情報もわかりやすくお伝えします。

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