(6日終値)
ドル・円相場:1ドル=145.14円(前営業日比△0.50円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.10円(▲0.79円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9791ドル(▲0.0093ドル)
ダウ工業株30種平均:29926.94ドル(▲346.93ドル)
ナスダック総合株価指数:11073.31(▲75.33)
10年物米国債利回り:3.82%(△0.07%)
WTI原油先物11月限:1バレル=88.45ドル(△0.69ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1720.8ドル(横ばい)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
9月米企業の人員削減数(前年比) 67.6% 30.3%
前週分の米新規失業保険申請件数 21.9万件 19.0万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。明日7日の9月米雇用統計に注目が集まる中、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことが伝わると円買い・ドル売りが先行し、一時144.58円付近まで値を下げた。
ただ、下押しは限定的だった。欧州株や米国株の下落を背景にリスク・オフのドル買いが進んだ流れに沿って徐々に強含んだ。米10年債利回りが3.84%台まで上昇したこともドル買いを促し、前日の高値144.85円や4日の高値144.93円を上抜けて一時145.14円まで上値を伸ばした。
なお、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁はこの日、「インフレに関してまだやるべきことがある」「積極的な利上げを一時停止するのはかなり先」などと述べ、足もとで俄かに高まっている米連邦準備理事会(FRB)の利下げ転換期待をけん制した。
・ユーロドルは続落。9月8日分の欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨では「高インフレが定着するとの懸念が高まる中、経済成長鈍化を代償にしても積極的に金融政策を引き締める必要がある」との見解が示された。ECBの大幅利上げ継続がユーロ圏の景気悪化につながるとの懸念から、ユーロ売りが進んだ。欧米株価の下落を背景に、リスク・オフのドル買いも優勢となり、1時30分前に0.9788ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円も続落。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、欧米株価の下落に伴う円買い・ユーロ売りが入り一時141.96円と本日安値を付けた。
・ポンドドルは軟調だった。英中銀(BOE)が国債の買い入れを減らし、債券需給が緩むことへの警戒感が浮上すると、英長期金利が再び上昇傾向を強め、欧州株相場が下落。リスク・オフのドル買いが優勢となり、一時1.1114ドルと日通し安値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。7日の9月米雇用統計を前に持ち高調整の売りが優勢となった。米長期金利が上昇したことで、株式の相対的な割高感が意識されたことも売りを誘った。個別ではユナイテッドヘルス・グループやマクドナルド、ゴールドマン・サックスなどの下げが目立った。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。欧州債や英国債の下落を受けて米国債にも売りが先行。カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が「利上げ停止には程遠い」と述べたことも債券売りを誘った。
・原油先物相場は小幅ながら4日続伸。石油輸出国機構(OPEC)加盟国や他の主要産油国による枠組みOPECプラスによる日量200万バレルの減産計画が支援材料。ただ、ドル高によりドル建て価格に割高感が生じたことや、欧米株安が景気後退によるエネルギー需要後退の懸念を誘った面もあるようで、一段の上昇は進みにくかった。
・金先物相場は横ばい。米10年債利回りが先週末9月30日以来、4営業日ぶりに3.84%台を回復。米金利上昇やドル高を嫌気した重い動きが続いた。金利上昇は金利のつかない資産である金の相対的な投資妙味を低下させる。ドル高もドル建て金価格の換算値の押し下げ圧力に。ただ、欧米株の下落が、リスク回避資産とされる金を支えたため、下向きの方向感も出なかった。