香港大引け:3日ぶり急反発、幅広いセクターに買い直し

1日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに大幅反発。終値は前日比5.23%高の15455.27ポイントだった。中国企業指数は5.49%高の5209.60ポイント。メインボードの売買代金は概算で1538億1000万HKドル。


ハンセン指数は序盤に心理的節目の15000ポイントを上抜け、終盤には上昇率が一時6.44%に達した。大引けにかけて上げ幅をやや縮めたものの、終値は10月21日以来の高値だった。前日は終値ベースで約13年6カ月ぶりの安値を連日で更新しただけに、割安感に着目した買い戻しが幅広いセクターで先行した。10月31日のNY市場でダウ平均は7営業日ぶりに反落したが香港時間1日のダウ平均指数先物が上昇した上、中国本土相場の上昇も投資家心理を支えた。


ハンセン指数を構成する73銘柄のうち、71銘柄が上昇した。大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、JDドットコム(09618)が大きく買われて相場の上昇を主導。火鍋チェーンの海底撈国際(06862)、ビール大手の華潤ビール(00291)は急反発した。カジノ運営のサンズ・チャイナ(01928)、製薬の中国生物製薬(01177)、スマートフォン部品の舜宇光学科技(02382)も高い。前日比下落は中銀香港(02388)だけで、チャイナ・ユニコム(00762)が横ばいだった。


ハンセンテック指数は7.80%高の3075.16ポイントと大幅に続伸。構成30銘柄が軒並み上昇した。不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(00909)、ショート動画プラットフォームの快手科技(01024)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)が急伸した。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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