2日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.74%高の15827.17ポイントだった。中国企業指数は2.79%高の5355.03ポイント。メインボードの売買代金は概算で1060億1000万HKドルだった。
香港天文台が台風の接近に伴う「シグナル8(強風警報)」を発令したことを受け、香港証券取引所は現地時間午後1時55分に取引を停止した。ハンセン指数は序盤に安く推移したものの上げに転じ、終値ベースで10月21日以来ほぼ2週間ぶりの高値を連日で更新した。前日に続いて値ごろ感のある銘柄が物色されたほか、医薬品株など幅広いセクターで買いが膨らんだ。1日の米株式相場は続落したものの、きょうはダウ平均指数先物や中国本土相場が上昇し、投資家が運用リスクを取りやすくなった。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品関連の石薬集団(01093)、中国生物製薬(01177)、阿里健康(00241)、翰森製薬(03692)、薬明生物技術(02269)がそろって上昇。康希諾生物(06185)の吸入型新型コロナウイルスワクチンの接種準備が江蘇省の13都市で進んでいると伝わり、買いを誘った。不動産株の碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)は急騰。カジノ運営のサンズ・チャイナ(01928)と銀河娯楽(00027)、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)も大幅に続伸した。一方、パソコン大手のレノボグループ(00992)、香港不動産株の恒隆地産(00101)、電動工具メーカーの創科実業(00669)が売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.65%高の3156.59ポイントと3日続伸。医薬品ネット通販の京東健康(06618)や不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(00909)、オンライン旅行のトリップ・ドットコム(09961)が高い。前日大引け後に10月の販売データを発表した電気自動車メーカーでは理想汽車(02015)が続伸した半面、小鵬汽車(09868)と蔚来集団(09866)が下落した。データセンターの万国数拠(09698)は反落した。