4日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比5.36%高の16161.14ポイントだった。中国企業指数は6.03%高の5482.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で1886億4000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、序盤に心理的節目の16000ポイントを上抜けた。後場に入った直後には上昇率が前日比7.65%に達し、ほぼ全面高の展開。その後はじりじりと上げ幅が縮小したものの、終値は10月21日以来2週間ぶりの高値となった。米公開会社会計監督委員会(PCAOB)が中国企業の監査状況の検査を予定より早く終え、検査担当者は週末にも香港を離れると伝わり、米国上場の中国企業が上場廃止を回避できるとの観測が浮上したもよう。前日は米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化に対する警戒から3%超下げただけに、値ごろ感に注目した買いが幅広いセクターに広がった。
ハンセン指数は、構成73銘柄のうち72銘柄が上昇。NY市場に重複上場するネット株のJDドットコム(09618)とアリババ集団(09988)、百度(09888)、ネットイース(09999)、テンセント(00700)が大きく買われた。不動産管理の碧桂園服務(06098)、自動車メーカーの吉利汽車(00175)、スポーツ用品の李寧(02331)、医薬品開発受託の薬明生物技術(02269)、火鍋チェーンの薬明生物技術(02269)は前日比2桁上昇。一方、下落は香港公益株の電能実業(00006)だけだった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は7.54%高の3264.23ポイントと急反発。電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)と蔚来集団(09866)、理想汽車(02015)がそろって急騰。動画プラットフォームのビリビリ(09626)、快手科技(01024)も高い。構成30銘柄のうち下落はキングソフト(03888)と金蝶国際ソフト(00268)の2銘柄だった。