8日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.38%高の21725.78ポイントだった。中国企業指数は0.17%高の7551.70ポイント。メインボードの売買代金は概算で1058億5000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。前日の米株高が好感されたほか、中国当局の景気対策に対する期待から買いが先行。地方政府が今年下半期に発行できる「専項債」の総枠拡大が検討されていると外電が伝えたことを受け、中国が巨額のインフラ投資に動くとの観測が出た。ただ、買い一巡後は次第に上げ幅を縮小。注目の米6月雇用統計の発表を今夜に控えるほか、中国本土ではあす9日に物価統計の発表を予定しており、様子見ムードが広がった。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬株の石薬集団(01093)、中国ネット通販最大手のアリババ集団(09988)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(02382)が高い。本土系不動産株の華潤置地(01109)、龍湖集団(00960)が上昇したほか、香港コンテナ海運大手の東方海外(00316)が続伸。半面、医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)、スポーツ用品の李寧(02331)、ニット衣料大手の申洲国際集団(02313)が売られた。医薬品通販事業者の阿里健康(00241)、乳製品大手の中国蒙牛乳業(02319)、自動車・電池メーカーのBYD(01211)も軟調だった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.59%高の4808.47ポイントと3日ぶりに反発。蔚来集団(09866)、ビリビリ(09626)、トリップ・ドットコム(09961)が買われた半面、京東健康(06618)、海爾智家(06690)が下げた。