香港大引け:4日ぶり急反発、米株高や中国コロナ防疫措置の一部緩和を好感

11日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに急反発。終値は前日比7.74%高の17325.66ポイントだった。中国企業指数は8.31%高の5867.31ポイント。メインボードの売買代金は概算で1825億8000万HKドル。


ハンセン指数は始値で心理的節目の17000ポイントを上抜け、前場は同水準付近で推移。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを緩めるとの見方から前日の米株式相場が急伸した流れを引き継ぎ、全面高の展開となった。中国当局が11日、海外からの入境者や濃厚接触者などに義務付ける隔離期間を短縮するなど、新型コロナウイルス防疫措置を一部緩和すると発表。売買代金が膨らむなかでハンセン指数は後場にじりじりと上げ幅を広げ、終値ベースで10月7日以来ほぼ1カ月ぶりの高値を付けた。


ハンセン指数は構成73銘柄のうち72銘柄が上昇。大型ネット株の美団(03690)とアリババ集団(09988)、テンセント(00700)が大きく買われ、相場を押し上げた。碧桂園(02007)が34.94%高となったほか、同業の龍湖集団(00960)、不動産管理の碧桂園服務(06098)が急騰。ニット衣料大手の申洲国際集団(02313)、電動工具の創科実業(00669)、医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)も大幅高だった。石炭大手の中国神華能源(01088)は前日比変わらずで終えた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は10.05%高の3491.70ポイントと4日ぶりに反発。構成30銘柄が全て上昇した。データセンターの万国数拠(09698)、不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(00909)、動画配信のビリビリ(09626)、電気自動車の蔚来集団(09866)が急上昇した。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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