週明け14日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比1.70%高の17619.71ポイントだった。中国企業指数は1.92%高の5979.80ポイント。メインボードの売買代金は概算で2049億HKドルと2000億HKドルを超えた。
ハンセン指数は高くスタート。中国金融当局が13日に不動産業市場の支援措置を公表し、不動産企業の巨額債務に対する警戒感が和らいだ。売買代金が膨らみ、朝方には小幅ながら心理的節目の18000ポイントを上回る場面があった。先行きの金利低下見通しを背景に、前週末の米市場で主要通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数が下落したことも買い安心感につながった。中国本土相場が下げて終えたこともあって、ハンセン指数は後場に上げ幅をやや縮小したものの、終値ベースで10月7日以来ほぼ1カ月ぶりの高値を連日で更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産開発の碧桂園(02007)が46%近く上昇したほか、龍湖集団(00960)、碧桂園服務(06098)、華潤置地(01109)、中国海外発展(00688)がそろって大幅高。香港コングロマリットの新世界発展(00017)や医薬品ネット通販の阿里健康(00241)、ガラス大手の信義ガラス(00868)の上昇も目立つ。一方、本土銀行株の中国銀行(03988)と子会社の中銀香港(02388)、石炭株の中国神華能源(01088)、ネット株の美団(03690)が反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.80%高の3554.39ポイントと続伸。電気自動車の小鵬汽車(09868)、ヘルステックの平安健康医療科技(01833)、オンライン読書サービスの閲文集団(00772)、不動産業向けソフトウエアの蔚来集団(09866)が高い。半面、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)が大幅に反落した。