週明け21日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。前場終値は前営業日比1.87%安の17655.91ポイントだった。中国企業指数は2.02%安の6001.90ポイント。メインボードの売買代金は概算で1102億9000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、序盤に下落率が3%を超える場面があった。中盤にやや下げ幅を縮小したものの、終値は14日以来1週間ぶりの安値圏となった。米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めが長期化するとの見方から、運用リスク回避の売りに押された。中国本土で新型コロナウイルスの感染再拡大が続くなか、行動制限などの防疫措置の強化が警戒されたもよう。セクター別では、情報技術や消費財、医療・ヘルスケアが売られた半面、通信が買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット株の美団(03690)、JDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)、阿里健康(00241)がそろって下落。カジノ株のサンズ・チャイナ(01928)と銀河娯楽(00027)、ビール大手のバドワイザーAPAC(01876)と華潤ビール(00291)、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)の下げもきつい。半面、香港不動産株の恒基兆業地産(00012)や香港公益株の電能実業(00006)、太陽光パネル用ガラスメーカーの信義光能(00968)が買われた。
ハンセンテック指数は2.96%安の3631.97ポイントと反落。構成30銘柄のうち28銘柄が下落した。動画プラットフォームのビリビリ(09626)、データセンターの万国数拠(09698)が大幅安となった。一方、半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)が小幅高。同業のSMIC(00981)は横ばいだった。