23日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反発。終値は前日比0.57%高の17523.81ポイントだった。中国企業指数は0.74%高の5945.11ポイント。メインボードの売買代金は概算で963億1000万HKドル。
ハンセン指数は小高くスタート。前場は前日終値を挟んで一進一退の値動きだったが、後場はプラス圏で推移した。22日のNY市場でダウ平均が大幅に反発した流れで買いが入り、相場を支えた。メスター米クリーブランド連銀総裁の発言を受け、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待が広がったもよう。もっとも、中国本土で新型コロナウイルスの1日当たり新規感染者が増え続けるなかで景気不安は根強く、ハンセン指数は上値の重さが目立った。セクター別ではエネルギーと情報技術が上げた半面、医療・ヘルスケアと消費財が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日安かったネット株のアリババ集団(09988)、百度(09888)、JDドットコム(09618)、テンセント(00700)、ネットイース(09999)がそろって買い直され、相場の上昇を主導。本土不動産株の龍湖集団(00960)、華潤置地(01109)、中国海外発展(00688)も高い。半面、不動産投資信託のLink REIT(00823)の下げがきつい。太陽光パネル用ガラスの信義光能(00968)、製薬の中国生物製薬(01177)、衛生用品大手の恒安国際集団(01044)も大幅に下落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.13%高の3555.02ポイントと3日ぶりに反発。電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)とショート動画プラットフォームの快手科技(01024)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)が大幅に上昇した。一方、データセンターの万国数拠(09698)が約12%下げたほか、金蝶国際ソフト(00268)、明源雲集団(00909)が続落した。