日経平均は大幅続落 分割発表のファーストリテイリングが大幅安

16日の日経平均は大幅続落。終値は524円安の27527円。欧州株が金融引き締め長期化懸念から大幅安となった上に、米11月小売売上高が弱い内容となったことから、ダウ平均が700ドルを超える下落。これを嫌気して、300円超下げて始まった。その後も寄り付き直後を高値に下げ幅を拡大。いったん27600円近辺で売り一巡感が出てきたものの、戻りが鈍く、後場に入ると改めて下を試しに行った。全面安の様相が強まる中、下げ幅を500円超に広げて14時台には27500円を割り込んだ。ただ、引けにかけてはやや戻し、終値では27500円を上回った。


東証プライムの売買代金は概算で3兆4200億円。業種別ではプラスは海運と不動産の2業種のみで、食料品が小幅な下落にとどまった。


一方、非鉄金属、その他金融、機械などの下げが大きかった。今期の利益見通しを大幅に引き上げたサイボウズ(4776)が急騰。半面、1:3の株式分割を発表したファーストリテイリング(9983)は、先の需給悪化が懸念されて3.5%安と大きく値を崩した。

日本株情報部 アナリスト

小松 弘和

証券会社、外資系生命保険会社、大手出版社マネーサイトの株式分析アナリスト、FX会社勤務を経て2014年に入社。金融全般に精通。2級FP技能士。 「トレーダーズ・プレミアム」では、「個別株戦略」「Market Flash」などのコンテンツやニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 日経CNBC「朝エクスプレス『証券中継』」(隔週金曜)、株主手帳「街の専門家『今月の相場見通し』」、週刊現代、日経マネー、ダイヤモンド・ザイ、ビジネスマンの人生逆転マガジン「Ambitious」、完全ガイドシリーズ「株 完全ガイド」

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