13日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比0.22%安の20797.95ポイントだった。中国企業指数は0.64%安の7145.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で1083億9000万HKドル。
ハンセン指数は前場に高く推移し、後場に入ると前日終値を挟んで一進一退の値動きとなった。前日終値は1カ月半ぶりの安値圏とあって自律反発狙いの買いが中盤まで先行したものの、心理的節目の21000ポイントを超えると上値が重く、下げに転じた。6月の米消費者物価指数(CPI)の発表を香港時間きょう夜に控え、次第に見送りムードが強まった。取引時間中に公表された6月の中国貿易統計は、米ドル建ての輸出が市場予想を上回ったが、輸入が下振れするまちまちの結果。セクター別では不動産・建設とエネルギーが売られた半面、消費財と情報技術が堅調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の下げが目立った。社債価格の下落が伝わった不動産開発の碧桂園(02007)が8.48%安と急落したほか、碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)、華潤置地(01109)が売られた。中国本土系銀行株の招商銀行(03968)、中国建設銀行(00939)、中国工商銀行(01398)の下落も相場の重荷。医薬品株の石薬集団(01093)と中国生物製薬(01177)も安い。一方、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)が大幅に続伸。前日下げた中国ネット通販のJDドットコム(09618)、海運の東方海外(00316)、ミネラルウオーターの農夫山泉(09633)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(01928)はそろって上昇した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.51%高の4547.10ポイントと3日ぶりに反発した。動画配信のビリビリ(09626)、中国のゲーム・オフィスソフト大手キングソフト(03888)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)がともに急反発した。一方、不動産業向けソフトウエア開発の明源雲集団(00909)が3日続落。