(19日終値)
ドル・円相場:1ドル=138.19円(前営業日比△0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.36円(△1.24円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0227ドル(△0.0084ドル)
ダウ工業株30種平均:31827.05ドル(△754.44ドル)
ナスダック総合株価指数:11713.15(△353.10)
10年物米国債利回り:3.02%(△0.04%)
WTI原油先物8月限:1バレル=104.22ドル(△1.62ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1710.7ドル(△0.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
6月米住宅着工件数 155.9万件 159.1万件・改
建設許可件数 168.5万件 169.5万件
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日続伸。ロシアと欧州を結ぶ主要ガスパイプライン「ノルドストリーム1」経由のロシア産ガスの供給は定期メンテナンスが終了する21日に再開される見通しとの一部報道が伝わると、投資家心理が改善しユーロ買いが入った。21日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会で0.50%利上げ期待が高まっていることも相場の支援材料。市場では「前週、1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)を割り込み、約20年ぶりの安値を更新したあとだけに、重要イベントを控えたポジション調整目的の買いが入った」との指摘があった。
もっとも、NY市場では1.02ドル台前半から半ばでのもみ合いに終始した。米10年債利回りが3.03%台まで上昇したことなどが相場の重しとなり、欧州時間に付けた日通し高値1.0269ドルを上抜けることは出来なかった。
・ドル円は3日ぶりに小反発。21時前に一時137.38円と日通し安値を付けたものの、一目均衡表転換線が位置する137.37円がサポートとして意識されるとじりじりと下値を切り上げた。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、5時過ぎには一時138.25円付近まで値を上げた。20-21日の日銀金融政策決定会合では大規模な金融緩和策の維持が見込まれる中、米国株相場の大幅高を背景に円売りが出やすい面もあった。
・ユーロ円は5日続伸。欧州株高に加えて、ダウ平均が760ドル超上昇すると、投資家のリスク志向改善を意識した円売り・ユーロ買いが優勢となった。3時前に一時141.45円と日通し高値を更新した。
ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時165.98円、豪ドル円は95.41円、NZドル円は86.11円、カナダドル円は107.41円、スイスフラン円は142.70円まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反発。米連邦準備理事会(FRB)の急激な利上げ観測が後退する中、景気敏感株やハイテク株など幅広い銘柄に買いが集まった。前日に予想を上回る決算を発表したゴールドマン・サックスへの買いが続いたことも相場の支援材料。1銘柄でダウ平均を116ドルほど押し上げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も大幅反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。独国債など欧州債相場が下落したことを受けて米国債にも売りが波及した。米国株相場の上昇も相場の重しとなった。
・原油先物相場は3日続伸。ECBの0.50%利上げ思惑が高まったことを受け、外国為替市場では対ユーロなどでドル売りが進行。ドル建てで決済される原油の割安感を意識した買いが入った。また、需給ひっ迫懸念が根強いことも引き続き相場を下支えした面がある。
・金先物相場はほぼ横ばい。外国為替市場では対ユーロなどでドル安が進み、ドル建てで取引される金の割安感を意識した買いが入った。もっとも、今週は日銀やECBなどの金融政策発表が控えていることもあり、積極的に持ち高を傾ける展開にもならなかった。