24日の日経平均は3日ぶり大幅反発。終値は349円高の27453円。小高く始まった後、ほどなく上げ幅を3桁に拡大。東京市場が休場の間の米国市場ではナスダックの動きが良く、決算が好感されたエヌビディアが急騰した。これを受けて東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)など国内半導体株が強く買われたことから、全体でも買いに勢いがついた。衆議院における日銀新総裁候補の所信聴取において、植田和男氏が現行の日銀の金融政策について「適切」との認識を示したことも安心材料となった。上げ幅を300円超に広げて節目の27500円に接近したところでは上値が抑えられ、10時台半ば辺りからは伸び悩んだ。ただ、大きな失速もなく、後場に入ると27400円近辺でのもみ合いに終始。引け間際に強含み、高値圏で取引を終えた。一方、新興グロース株には好影響が限られており、マザーズ指数は下落した。
東証プライムの売買代金は概算で3兆0300億円。業種別では海運、電気機器、不動産などが上昇した一方、銀行、医薬品、鉄鋼などが下落している。
不眠障害治療に用いるアプリに関連する特許について、欧州特許庁から特許査定を受けたと発表したサスメド(4263)が急伸。半面、発行可能株式総数の増加を目的とした定款変更を発表したシンバイオ製薬(4582)が急落した。