日経平均は大幅に3日続伸 後場上げ幅を300円超に広げる

29日の日経平均は大幅に3日続伸。終値は365円高の27883円。米国株の下落を受けても寄り付きは小幅高。開始直後に下げに転じたが、27500円は割り込まずすぐに切り返すと、そこからは上げ幅を広げた。序盤では材料があって大幅高となったソフトバンクG(9984)の貢献度が大きい印象もあったが、幅広い銘柄に買いが入っており、権利取りの駆け込み買いのような動きも見られたことから、リスク選好ムードがじわじわと高まった。前場のうちに上げ幅を3桁に広げると、後場は配当再投資の買い期待を支えに上昇に弾みがつく展開。300円を超える上昇で27800円台まで水準を切り上げ、高値圏で取引を終えた。


東証プライムの売買代金は概算で3兆3000億円。業種別では鉱業、ゴム製品、輸送用機器などが大幅上昇。下落は海運1業種のみで、精密機器や銀行の上げが限定的となった。


証券会社がレーティングを引き上げたレーザーテック(6920)が大幅上昇。反面、広範囲に買いが入る中で直近IPOの一角からは資金が抜けており、モンスターラボホールディングス(5255)やアイビス(9343)が大幅安となった。

日本株情報部 アナリスト

小松 弘和

証券会社、外資系生命保険会社、大手出版社マネーサイトの株式分析アナリスト、FX会社勤務を経て2014年に入社。金融全般に精通。2級FP技能士。 「トレーダーズ・プレミアム」では、「個別株戦略」「Market Flash」などのコンテンツやニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 日経CNBC「朝エクスプレス『証券中継』」(隔週金曜)、株主手帳「街の専門家『今月の相場見通し』」、週刊現代、日経マネー、ダイヤモンド・ザイ、ビジネスマンの人生逆転マガジン「Ambitious」、完全ガイドシリーズ「株 完全ガイド」

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