27日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.13%安の20670.04ポイントだった。中国企業指数は1.30%安の7091.47ポイント。メインボードの売買代金は概算で457億3000万HKドル。
ハンセン指数は始値で下落率が1%を超え、序盤に下げ幅を広げた。26日のNY市場で主要3株価指数が下落した流れを引き継ぎ、持ち高を整理する売りが先行。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後に開く記者会見を日本時間28日未明に控え、今後の利上げペースに関する発言を見極めたいとのムードが強まった。ただ、ハンセン指数は10日移動平均(大引け時点で20676.90ポイント)を割り込む水準では下げ渋った。セクター別では、不動産・建設や医療・ヘルスケア、情報技術が売られた半面、必需消費財が買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、朝方に第三者割当増資の計画を発表した不動産開発大手の碧桂園(02007)が15%超下落。不動産管理の碧桂園服務(06098)も急落した。中国本土系不動産デベロッパーの龍湖集団(00960)、医薬品開発受託の薬明生物技術(02269)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)は大幅に反落した。一方、海運株の東方海外(00316)、食品・飲料株の中国蒙牛乳業(02319)と華潤ビール(00291)が買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.30%安の4536.62ポイントと反落。データセンターの万国数拠(09698)、電気自動車の理想汽車(02015)、不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(00909)の下げがきつい。半面、前日に大幅安だったセンスタイム(00020)が買い直された。