週明け1日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.05%高の20165.84ポイントだった。中国企業指数は0.13%安の6876.71ポイント。メインボードの売買代金は概算で1148億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は、前日発表された中国の7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の悪化を受けて、前場は安く推移。朝方には心理的節目の20000ポイントをおよそ2カ月ぶりに割り込む場面があった。しかし、中国本土相場が上げに転じたこともあってハンセン指数も後場にプラス圏へ浮上。中国の国務院(内閣に相当)が前週末の常務会議で新エネルギー車に対する購入税免除の延長などの有効需要の拡大策を打ち出し、政策の恩恵を受ける銘柄が買われて相場を押し上げた。セクター別では消費財と金融が買われた半面、情報技術、不動産・建設、医療・ヘルスケアが売られた。
ハンセン指数構成銘柄では、自動車メーカーの吉利汽車(00175)とBYD(01211)が中国の政策期待で大幅に上昇。前引け後に2022年6月中間決算を発表したHSBC(00005)とハンセン銀行(00011)も高い。ビール醸造のバドワイザーAPAC(01876)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(02382)、生活情報アプリの美団(03690)は反発した。一方、不動産株の碧桂園服務(06098)と碧桂園(02007)、恒隆地産(00101)の下げがきつい。米国証券取引委員会(SEC)の上場廃止警告リストに追加されたアリババ集団(09988)も大きく売られた。時価総額が大きいテンセント(00700)とAIAグループ(01299)はともに続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.17%安の4324.03ポイントと続落。スマホ部品メーカーの瑞声科技(02018)、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(03888)の下落が目立った。半面、電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)、小鵬汽車(09868)、理想汽車(02015)が急上昇した。