4日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比2.06%高の20174.04ポイントだった。中国企業指数は2.12%高の6879.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で889億3000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、終始高く推移。始値で節目の20000ポイントを上抜け、終値ベースで7月28日以来1週間ぶりの高値を付けた。3日発表の米経済指標が総じて強い結果だったことで米国の景気後退(リセッション)への懸念が和らぎ、幅広いセクターで買いが優勢となった。ペロシ米下院議長が3日に台湾を出発し、米国と中国の関係緊迫化への警戒感が後退したもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(09988)やJDドットコム(09618)、美団(03690)、テンセント(00700)が買われ、相場の上昇を主導。前引け後に2022年6月中間決算を発表した九龍倉置業地産(01997)は後場に急上昇した。アリババ集団子会社の阿里健康(00241)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(02382)も高い。半面、海運の東方海外(00316)、乳製品の中国蒙牛乳業(02319)、オンラインゲームのネットイース(09999)が反落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.18%高の4381.12ポイントと続伸した。電子たばこの受託生産許可を取得したと伝わったBYDエレクトロニック(00285)が9%超上昇。動画配信のビリビリ(09626)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)も大幅高だった。一方、電気自動車の小鵬汽車(09868)が続落した。