(4日終値)
ドル・円相場:1ドル=132.89円(前営業日比▲0.97円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.16円(△0.08円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0246ドル(△0.0080ドル)
ダウ工業株30種平均:32726.82ドル(▲85.68ドル)
ナスダック総合株価指数:12720.58(△52.42)
10年物米国債利回り:2.69%(▲0.01%)
WTI原油先物9月限:1バレル=88.54ドル(▲2.12ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1806.9ドル(△30.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
7月米企業の人員削減数(前年比) 36.3% 58.8%
6月米貿易収支 796億ドルの赤字 849億ドルの赤字・改
前週分の米新規失業保険申請件数 26.0万件 25.4万件
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反落。「中国軍が台湾東部沖に発射した複数のミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)内に落ちた」と伝わると、リスク・オフの円買い・ドル売りが先行。米長期金利の低下に伴うドル売りも出て、5時前に一時132.77円と日通し安値を更新した。テクニカル的なポイントとして意識されていた一目均衡表雲の上限133.71円を下回ったこともドル円の戻りを鈍くした。
なお、岸信夫防衛相は4日夜、中国軍が発射した弾道ミサイル5発が日本のEEZ内に落下したことを受けて、臨時記者会見を開き「我が国の安全保障、国民の安全に関わる重大な問題。強く非難する」と表明した。
・ユーロドルは上昇。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢となり、4時30分前に一時1.0254ドルと日通し高値を更新した。世界的に感染が拡大しているサル痘を巡り、米政府が公衆衛生上の緊急事態を宣言したこともドル売りを誘った。
・ユーロ円は小幅ながら3日続伸。台湾情勢の緊迫懸念が依然として強い中、リスク・オフの円買い・ユーロ売りが先行し、21時30分過ぎに135.66円付近まで下げたが、そのあとはドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。ペロシ米下院議長の台湾訪問を受けた米中対立激化への警戒感が根強い中、前日の相場上昇を受けた利益確定の売りが優勢となった。ただ、明日の7月米雇用統計を前に投資家の様子見ムードも強く、方向感に欠ける展開だった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。米長期金利の低下を受けて高PER(株価収益率)のハイテク株には買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。英中銀(BOE)が示した見通しで世界的な景気後退懸念が意識されたほか、台湾情勢の緊迫懸念が依然として強く、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入りやすい地合いとなった。
・原油先物相場は続落。前日、米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油・ガソリン在庫が予想に反して積み増しとなったことや、欧米を中心に世界景気後退懸念が根強いことを背景に原油相場のさえない動きが継続。9月物は中心限月として2月中旬以来の90ドル割れとなった。
・金先物相場は反発。ペロシ米下院議長の訪台に反発し、中国人民軍は予告通りに台湾付近で軍事演習を開始した。地政学リスクの警戒感で安全資産の金に買いが入った。また、為替相場でドル安が進んだのも金の買いを後押した。