(8日終値)
ドル・円相場:1ドル=134.95円(前営業日比▲0.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=137.64円(△0.13円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0197ドル(△0.0014ドル)
ダウ工業株30種平均:32832.54ドル(△29.07ドル)
ナスダック総合株価指数:12644.46(▲13.09)
10年物米国債利回り:2.75%(▲0.08%)
WTI原油先物9月限:1バレル=90.76ドル(△1.75ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1805.02ドル(△14.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は小反落。米10年債利回りが2.73%台まで低下したことを受けて円買い・ドル売りが先行。週明け早朝取引で付けた安値134.86円を下抜けて、23時30分前に一時134.36円と日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げて、5時前には135.11円付近まで持ち直す場面があった。
本日は主要な米経済指標の発表もなく、新規の手掛かり材料に乏しかったため大きな方向感が出なかった。市場では「今週10日に発表される7月米消費者物価指数(CPI)を前に動きづらい展開だった」との指摘もあった。
・ユーロドルは小反発。米長期金利の低下に伴うドル売りが先行すると、欧州時間の高値1.0215ドルを上抜けて一時1.0222ドルと日通し高値を付けた。
ただ、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。欧州経済の減速懸念が根強い中、5日の米雇用統計発表前の水準である1.0230ドル台手前で失速。ユーロスイスフランなどユーロクロスの下落につれた売りも相場の重しとなり、1.0185ドル付近まで下押しする場面があった。
・ユーロ円は小幅ながら5日続伸。ドル円の下落につれた売りが先行すると一時137.07円と本日安値を付けたものの、6時前には137.69円付近まで持ち直した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら続伸。前週末発表の7月米雇用統計が予想を大幅に上回ったことで、米景気後退への懸念が和らぎ買いが先行。指数は一時300ドル超上昇し、2カ月ぶりの高値を更新した。ただ、半導体のエヌビディアが業績を下方修正したことで、同社株が大幅に下落すると、マイクロソフトやアップルなど他のハイテク株にも売りが波及し相場の上値を抑えた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅続落。エヌビディアが6%超の下落となった。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。前週末に大幅下落した反動で持ち高調整目的の買いが優勢となった。市場では「10日の7月米CPIを前にポジション調整目的の買いが入った」との声が聞かれた。
・原油先物相場は続伸。NY朝方は売りが強まるも、87ドル台で下値を固めると一転し買い戻し優勢となった。過度な景気減速への警戒感が後退したことなどを支えに、引け間際には90ドル後半まで上値を伸ばした。米ゴールドマン・サックスが2022,23年の石油供給見通しを下方修正したことにも後押しされた。
・金先物相場は反発。為替相場でドルが売り戻され、ドル建ての金は割安感から買いが強まった。また、米金利が先週末の上昇幅を削ったことも金利を生まない金の支えとなった。5日の米雇用統計後の下げ幅をほぼ取り戻して終えた。