(9日終値)
ドル・円相場:1ドル=135.05円(前営業日比△0.10円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=137.92円(△0.28円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0213ドル(△0.0016ドル)
ダウ工業株30種平均:32774.41ドル(▲58.13ドル)
ナスダック総合株価指数:12493.93(▲150.53)
10年物米国債利回り:2.78%(△0.03%)
WTI原油先物9月限:1バレル=90.50ドル(▲0.26ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1812.3ドル(△7.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4-6月期米非農業部門労働生産性速報値
前期比 ▲4.6% ▲7.4%・改
4-6月期米単位労働コスト・速報値
前期比年率 10.8% 12.7%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小反発。米長期金利の上昇などをながめ円売り・ドル買いがじわりと強まると、4時過ぎに一時135.20円と日通し高値を更新した。
ただ、明日の7月米消費者物価指数(CPI)の発表を前に様子見ムードも強く、一本調子で上昇する展開にはならなかった。CPIの結果次第ではインフレのピークアウト観測が強まる可能性がある一方、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを維持するとの観測が高まる可能性もあり、注目が集まっている。
・ユーロドルは小幅ながら続伸。欧州市場では欧州長期金利の上昇を手掛かりに一時1.0247ドルと日通し高値を付けたものの、先月後半から何度か上値を抑えられている1.02ドル台後半が引き続きレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。米金利上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、4時過ぎには1.0203ドル付近まで下押しした。
市場では「明日の米CPIの内容を見極めたいとの思惑から様子見ムードが台頭。積極的な商いは手控えられ、ポジション調整の売買が中心となった」との声が聞かれた。
・ポンドドルは頭が重かった。ラムスデン英中銀(BOE)副総裁が景気後退により来年は利下げが必要になるとの金融市場の見方について、「予想していないが否定はしない」と述べたことがポンドの重しとなったほか、「英政府は来年1月にも産業界や家庭を対象にした計画停電を検討」との一部報道が嫌気されて、一時1.2063ドルと日通し安値を付けた。
・ユーロ円は6日続伸。ただ、NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。明日の米重要指標の発表を前に、積極的な売買は手控えられた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。前日のエヌビディアに続き、本日はマイクロン・テクノロジーが売上高見通しを引き下げたため、ハイテク株中心に売りが優勢となった。ただ、明日の7月米CPIの発表を前に様子見ムードも強く、下値は限定的だった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落。半導体大手の業績予想の下方修正が相次いだことで売りが広がった。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。明日の7月米CPIに注目が集まる中、債券売りがやや優勢となった。なお、米財務省がこの日実施した3年債入札は底堅い需要を集めた。
・原油先物相場は3日ぶりに小幅反落。露国営パイプライン企業が、ウクライナ経由での東欧向け原油の供給停止を明らかにした。これを受けて、時間外からNY序盤にかけては買いが優勢に。もっとも一巡後は一転してマイナス圏に沈んだ。世界的な景気後退への根強い警戒感や、イラン産原油の供給拡大につながる「イラン核合意の再建協議の進展」などが相場の重しとなったもよう。
・金先物相場は続伸。為替相場でドルが対ユーロで弱含み、ドル建ての金は割安感から買いが強まった。出口の見えないウクライナ戦争、台湾を巡る地政学リスクの高まりなどを受けて、安全資産とされる金に資金が向かったとの声も聞かれた。