香港大引け:4日ぶり反発、20000ポイント回復 本土株高が支え

11日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反発。終値は前日比2.40%高の20082.43ポイントだった。中国企業指数は2.70%高の6823.39ポイント。メインボードの売買代金は概算で827億1000万HKドル。


ハンセン指数は序盤、上昇率1%を超える水準で推移。前日の米株高の流れを引き継いで幅広い銘柄が買い直された。7月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回る伸びとなったことで、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ加速の観測が後退した。中盤以降、中国本土相場の上昇に連れてハンセン指数もじりじりと上げ幅を広げ、終値ベースで前日割り込んでいた節目の20000ポイントを回復した。


ハンセン指数構成銘柄では、電動工具の創科実業(00669)とスマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(02382)が急反発。前日安かったニット衣料大手の申洲国際集団(02313)、スポーツ用品大手の李寧(02331)と安踏体育用品(02020)、医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)は反発した。一方、不動産開発大手の中国海外発展(00688)と華潤置地(01109)がともに4日続落。東方海外(00316)も売られた。


ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.67%高の4326.85ポイントと4日ぶりに反発。前日は構成30銘柄が全て下げた後だけにほぼ全銘柄に買いが入り、蔚来集団(09866)や百度(09888)、小鵬汽車(09868)が大幅高となった。下落は明源雲集団(00909)だけだった。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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