香港大引け:続伸、1週間ぶり高値 エネルギー株・素材株に買い

12日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.46%高の20175.62ポイントだった。中国企業指数は0.50%高の6857.48ポイント。メインボードの売買代金は概算で749億9000万HKドル。


ハンセン指数は序盤、低調な商いのなかで軟調に推移。ただ、前日終値で回復していた心理的節目の20000ポイント近くで下値の堅さを確認すると、上げに転じた。決算発表シーズンに入り、好業績の銘柄が買いを集めて相場を支えた。小売売上高などの7月の中国主要経済指標が週明け15日に発表されるとあって上値は伸び悩んだものの、終値は5日以来1週間ぶりの高値圏だった。セクター別ではエネルギーや素材、通信が上げた半面、医療・ヘルスケアがさえない。


ハンセン指数構成銘柄では、きょう朝方に2022年6月中間決算を発表した李寧(02331)が高い。中国アルミメーカーの中国宏橋(01378)、太陽光パネル用ガラスメーカーの信義ガラス(00868)は続伸した。石油株のCNOOC(00883)とシノペック(00386)、不動産株の碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)も買われた。一方、22年6月中間決算が最大78%の減益となる見通しを発表した中国生物製薬(01177)が大幅安。22年4-6月期決算を発表したSMIC(00981)も売られた。


ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.54%高の4350.07ポイントと続伸。電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)と蔚来集団(09866)が4%超上昇した。データーセンターの万国数拠(09698)も高い。半面、スマホ部品メーカーの瑞声科技(02018)、検索エンジン・自動運転技術の百度(09888)が下げた。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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