(15日終値)
ドル・円相場:1ドル=133.32円(前営業日比▲0.10円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=135.48円(▲1.40円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0160ドル(▲0.0099ドル)
ダウ工業株30種平均:33912.44ドル(△151.39ドル)
ナスダック総合株価指数:13128.05(△80.86)
10年物米国債利回り:2.79%(▲0.05%)
WTI原油先物9月限:1バレル=89.41ドル(▲2.68ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1798.1ドル(▲17.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 ▲31.3 11.1
8月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
49 55
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは続落。欧州時間発表の7月独卸売物価指数(WPI)が前月から低下すると、高インフレへの警戒感がやや和らぎ独長期金利が低下。全般ユーロ売りが優勢となった。商品相場の下落を背景に、資源国通貨に対してドル高が進んだ影響も受けた。4時前には一時1.0155ドルと5日以来の安値を更新した。エネルギー供給不安によるユーロ圏景気の悪化懸念も相場の重し。
記録的な熱波に見舞われている欧州では、物流の大動脈であるライン川の水位が一段と低下。大型船などが航行できず、燃料などの輸送が滞ることで、電力不足や工場の稼働停止などが懸念されている。
なお、ユーロポンドは一時0.8419ポンドまで下落したほか、ユーロスイスフランは0.9613スイスフランと2015年1月のスイスショック以来の安値を更新した。
・ドル円は3日ぶりに小反落。8月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が▲31.3と予想の5.5を大幅に下回ったことで円買い・ドル売りが先行。アジア時間の安値132.92円や前週末の安値132.89円を下抜けて一時132.56円まで下げ足を速めた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。一目均衡表雲の下限132.06円がサポートとして意識されたほか、安く始まった米国株が持ち直したことで買い戻しが進み、133.35円付近まで値を戻した。ユーロや資源国通貨に対してドル高が進んだ影響も受けた。
なお、23時発表の8月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数は49と予想の55を下回ったものの、相場の反応は限られた。
・ユーロ円は続落。低調な独インフレ指標を受けて全般ユーロ売りが進んだ流れに沿った。ユーロ圏景気の悪化懸念も相場の重しとなり、21時30分過ぎに一時135.28円と日通し安値を更新した。その後の戻りも135.72円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、5月4日以来約3カ月ぶりの高値となった。この日発表の中国経済指標が予想を下回ったことで、同国景気への先行き懸念から売りが先行。一時170ドル超下げた。ただ、インフレのピークアウト観測を背景に買いが入ると、上げに転じた。原油などコモディティ価格の下落もインフレ懸念を和らげた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、4月21日以来約4カ月ぶりの高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。本日発表の中国経済指標が予想を下回ったことで、同国景気への先行き懸念から、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。8月米NY連銀製造業景気指数が予想を大幅に下回ったことも債券買いを誘った。
・原油先物相場は大幅続落。本日発表された7月の中国経済指標(鉱工業生産・小売売上高)が市場予想より弱い結果となったことで、原油最大の輸入国・中国の景気減速懸念を嫌気し、一時6カ月ぶりとなる86.82ドルまで弱含んだ。また、イランから核合意に向けて前向きなコメントが伝わったことで、イラン産原油の供給増加への期待も原油価格の重しになった。もっとも、引けにかけては米株が堅調な動きを見せたこともあり下げ幅を縮小して引けた。
・金先物相場は反落。ユーロドルを中心にドルが堅調な動きを見せたことで、ドルで取引される金先物は割高感から反落した。8月米NY連銀製造業景気指数が大幅に悪化したことで、米金利の低下とともに買い戻しが入る場面もあったが上値は限られた。市場では、ここ最近は底堅い動きが続いたことで、利食いの売りも入っていたとの声もあった。