香港大引け:3日ぶり反発、20000ポイントが上値抵抗 創科実業10%高

17日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.46%高の19922.45ポイントだった。中国企業指数は0.41%高の6755.31ポイント。メインボードの売買代金は概算で841億9000万HKドル。


ハンセン指数は序盤に小安くなる場面があったものの、切り返して前場にじりじりと上げ幅を広げた。前日に売られた美団(03690)や金融株が反発し、相場を支えた。決算を手掛かりとする個別物色も活発だった。ただ、前日終値で割り込んでいた心理的節目の20000ポイントを超えると伸び悩み、終盤に上げ幅を縮小した。セクター別では一般消費財や通信、エネルギーが上げた半面、医療・ヘルスケアが下げた。


ハンセン指数構成銘柄では、美団の急反発が目立った。同社株の売却を大株主のテンセント(00700)が否定したと伝わった。電動工具の創科実業(00669)は大口顧客の米ホーム・デポの好決算を材料に買いを集め、10%超上昇。太陽光パネル用ガラスの信義ガラス(00868)は大幅に反発した。前引け後に2022年6月中間決算を発表した銘柄は華潤ビール(00291)が上昇、香港証券取引所(00388)が下落と明暗を分けた。不動産管理の碧桂園服務(06098)、製薬の石薬集団(01093)が大幅安。


ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.42%高の4238.90ポイントと3日ぶりに反発。白物家電大手の海爾智家(06690)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)が買われた。一方、画像認識システムのセンスタイム(00020)は続落した。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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