(17日終値)
ドル・円相場:1ドル=135.05円(前営業日比△0.83円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=137.50円(△1.00円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0180ドル(△0.0009ドル)
ダウ工業株30種平均:33980.32ドル(▲171.69ドル)
ナスダック総合株価指数:12938.13(▲164.42)
10年物米国債利回り:2.89%(△0.09%)
WTI原油先物9月限:1バレル=88.11ドル(△1.58ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1776.7ドル(▲13.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲2.3% 0.2%
7月米小売売上高
前月比 0.0% 0.8%・改
自動車を除く前月比 0.4% 0.9%・改
6月米企業在庫(前月比) 1.4% 1.6%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。7月米小売売上高は予想を若干下回ったものの、自動車を除く数値が予想を上回ったためドル買いが先行。米10年債利回りが2.91%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、24時過ぎに一時135.50円と日通し高値を更新した。
ただ、同水準に位置する一目均衡表雲の上限がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月26-27日分)で「当局者はある時点で利上げペースを減速することが適切と認識」との見解が示されると、市場では「想定ほどタカ派的な内容ではなかった」と受け止められ、一時134.80円付近まで下押しした。
なお、FOMC議事要旨では「インフレはしばらくの間、不快なほど高いままとなる可能性」「金利を十分に制限的なレベルまで引き上げ、維持する必要がある」との見解も示された。
・ユーロドルは小幅ながら続伸。ユーロ圏の深刻なエネルギー危機が警戒される中、高インフレによる域内の景気悪化が意識されやすく、ユーロ売り・ドル買いが出た。21時30分過ぎには一時1.0146ドルと日通し安値を付けた。
ただ、独長期金利の上昇に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると持ち直した。FOMC議事要旨公表後に米長期金利が上昇幅を縮め、ドル売りが強まると一時1.0203ドルと日通し高値を付けた。
・ユーロ円は続伸。独長期金利の上昇を手掛かりにユーロ買いが入ったほか、ドル円の上昇に伴う円売りが出て一時137.88円と本日高値を更新した。ただ、NY午後に入るとやや上値が重くなった。ドル円の伸び悩みにつれた売りが出て、一時137.41円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は6日ぶりに反落。前日まで5日続伸し約4カ月ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。米長期金利の上昇を受けてハイテク株に売りが目立った。ただ、FOMC議事要旨で「どこかの時点で利上げを減速することが適切」との見解が示されると、買い戻しが優勢となりプラス圏を回復する場面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。7月英CPIが予想を上回ると、インフレ長期化の懸念が広がり英国債が急落。米国債にも売りが波及した。ただ、FOMC議事要旨で「どこかの時点で利上げを減速することが適切」との見解が示されると、債券買いが強まる場面もあった。
・原油先物相場は4日ぶりに反発。米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫は、原油とガソリンがともに大幅な取り崩しとなったことで一時89.16ドルまで急騰した。その後、ドルがオセアニア通貨、ポンド、円などに対して強含むと、ドルで取引される原油先物は割高感から売られる場面もあったが、引けにかけては再び買いが優勢となった。
・金先物相場は3日続落。欧米金利が連日上昇していることもあり、金利のつかない金先物は軟調な動きを見せ3日続落した。円、ポンド、オセアニア通貨などに対してドルが買われたことで、ドルで取引される金先物は割高感も弱含みの要因となった。