香港大引け:反落、1週間ぶり安値 碧桂園が急落

18日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.80%安の19763.91ポイントだった。中国企業指数は0.81%安の6700.42ポイント。メインボードの売買代金は概算で893億3000万HKドル。


ハンセン指数は小動きで始まり、下げ幅をじりじりと拡大。終盤に下落率が1%を超えると買いが入ったものの、終値は10日以来ほぼ1週間ぶりの安値となった。前日の米株式相場ときょうの中国本土株式相場が下落し、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めた。米長期金利の上昇も嫌気されたもよう。セクター別では一般消費財と金融、不動産・建設が下げた半面、情報技術が堅調だった。


ハンセン指数構成銘柄では、2022年6月中間決算が大幅減益となる見通しを明らかにした碧桂園(02007)が5%超下落。時価総額が大きいHSBC(00005)とアリババ集団(09988)は反落し、相場の重荷となった。海運の東方海外(00316)と自動車メーカーの吉利汽車(00175)、自動車販売の中升集団(00881)も売られた。一方、前日に2022年6月中間決算を発表したテンセント(00700)と華潤ビール(00291)、薬明生物技術(02269)がそろって大幅に上昇した。香港地場株の長江実業集団(01113)と中電控股(00002)も高い。


ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.09%安の4192.64ポイントと反落。電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)、動画配信のビリビリ(09626)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)の下げがきつい。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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