24日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比1.20%安の19268.74ポイントだった。中国企業指数は1.25%安の6565.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で991億2000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた直後にマイナス圏に沈み、前場に下げ幅を拡大。後場に入って下げ渋ったものの、終値は3月15日以来およそ5カ月ぶりの安値だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が26日に米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で行う講演を前に、FRBが積極的な利上げを続けるとの懸念から、幅広いセクターで売りが優勢となった。23日の米長期金利の上昇と米株安、きょうの中国本土市場の株安も投資家心理を悪化させた。決算発表のピークを迎え、個別物色が活発だった。
ハンセン指数構成銘柄では、新エネルギー車を手掛けるBYD(01211)と吉利汽車(00175)、太陽光発電関連の信義ガラス(00868)と信義光能(00968)の下げがきつい。不動産株の下落も目立ち、碧桂園(02007)、恒基兆業地産(00012)、恒隆地産(00101)、碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)がそろって売られた。半面、前日に2022年6月中間決算を発表した安踏体育用品(02020)と中国平安保険(02318)が買われた。石油大手のペトロチャイナ(00857)とCNOOC(00883)、都市ガスの新奥能源(02688)も高い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.77%安の4026.45ポイントと5営業日続落。前日大引け後に6月中間決算を発表した小鵬汽車(09868)、キングソフト(03888)、京東健康(06618)、快手科技(01024)が大幅に下落した。一方、画像認識システム大手のセンスタイム(00020)が4日続伸した。