25日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに大幅反発。終値は前日比3.63%高の19968.38ポイントだった。中国企業指数は4.31%高の6848.89ポイント。メインボードの売買代金は概算で906億3000万HKドルと、半日立ち合いとしては高水準だった。
台風による「シグナル8」(強風警報)の発令で香港証券取引所は午前の取引を中止。同警報の解除に伴い現地時間午後1時に取引を開始した。ハンセン指数は前日比0.78%高で寄り付き、次第に上げ幅を拡大。心理的節目の20000ポイントにはわずかに届かなかったものの、終値ベースで15日以来の高値を付けた。中国の国務院(内閣に相当)が前日に決めた追加の経済安定措置に、インフラ建設の促進、不動産不況への対応、プラットフォーム経済の振興、電力供給の安定確保などの施策が盛り込まれ、買い安心感が広がったもよう。24日の米ハイテク株高ときょうの中国本土相場の上昇も投資家心理を支えた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のJDドットコム(09618)とアリババ集団(09988)、美団(03690)、テンセント(00700)が急上昇。前日に2022年6月中間決算を発表した中国蒙牛乳業(02319)と中国海外発展(00688)はともに続伸した。保険株の中国平安保険(02318)とAIAグループ(01299)も買われた。半面、衛生用品大手の恒安国際集団(01044)が反落。九龍倉置業地産(01997)、長江インフラ(01038)、ホンコン・チャイナガス(00003)など香港地場株がさえない。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は6.01%高の4268.54ポイントと6営業日ぶりに急反発。構成30銘柄が全て上昇した。前日下げたビリビリ(09626)、万国数拠(09698)、百度(09888)などが大幅高となった。