2日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.74%安の19452.09ポイントだった。中国企業指数は1.03%安の6672.42ポイント。メインボードの売買代金は概算で1102億HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まった後、下げ幅を拡大。中盤以降はマイナス圏の狭いレンジでもみ合った。中国で新型コロナウイルス対策の行動制限が相次ぎ、「ゼロコロナ」政策の下で経済活動が阻害されかねないとの懸念が広がった。米長期金利の上昇も嫌気され、幅広いセクターで売りが優勢だった。米連邦準備理事会(FRB)の政策方針を見通す上で重要な材料となる8月の米雇用統計が日本時間きょう夜に発表される。内容を見極めたい投資家は積極的な買いを手控えたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、アジア保険会社のAIAグループ(01299)、大型ネット株の美団(03690)とアリババ集団(09988)の下落が相場の重荷となった。中国本土系不動産株の下げが目立ち、碧桂園服務(06098)、華潤置地(01109)、碧桂園(02007)が大きく売られた。海運の東方海外(00316)、半導体ファウンドリーのSMIC(00981)も安い。半面、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)が買われ、一定の下支えとなった。香港系不動産株の九龍倉置業地産(01997)とLink REIT(00823)、ビール大手のバドワイザーAPAC(01876)は反発した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.44%安の4143.53ポイントと続落。センスタイム(00020)、万国数拠(09698)、金蝶国際ソフト(00268)が前日に続いて大幅安だった。一方、医薬品ネット通販の京東健康(06618)が堅調だった。