(6日終値)
ドル・円相場:1ドル=142.80円(前営業日比△2.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.43円(△1.82円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9904ドル(▲0.0025ドル)
ダウ工業株30種平均:31145.30ドル(▲173.14ドル)
ナスダック総合株価指数:11544.91(▲85.95)
10年物米国債利回り:3.35%(△0.16%)
WTI原油先物10月限:1バレル=86.88ドル(△0.01ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1712.9ドル(▲9.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月米サービス部門PMI改定値 43.7 44.1
8月米総合PMI改定値 44.6 45.0
8月米ISM非製造業指数 56.9 56.7
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は大幅続伸。米10年債利回りが一時3.3531%前後と約3カ月ぶりの高水準を付けると円売り・ドル買いが先行。8月米ISM非製造業指数が56.9と予想の55.1を上回ったことが分かると全般ドル買いが活発化し、一時143.07円と1998年8月以来約24年ぶりの高値を更新した。
積極的な金融引き締め政策が長期化するとの観測が強まる米連邦準備理事会(FRB)と、大規模な金融緩和策を維持する日銀との金融政策の方向性の違いが意識されて、円売り・ドル買いが出た面もあった。
・円はドル以外の通貨に対しても軟調だった。ポンド円は一時165.10円、豪ドル円は96.52円、NZドル円は86.54円、カナダドル円は108.97円、スイスフラン円は145.35円まで値を上げた。エネルギー価格の高騰を受け欧州を中心に世界的に金利が上昇する中、低金利が続く円を売る動きが広がった。
・ユーロドルは続落。米長期金利の上昇や予想を上回る8月米ISM非製造業指数を手掛かりにドル買いが先行し、一時0.9864ドルと2002年6月以来約20年ぶりの安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時110.55と02年6月以来の高値を付けた。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだユーロ買いのフローが観測された」との声も聞かれ、0.9929ドル付近まで下げ幅を縮める場面があった。
・ユーロ円は3日続伸。各国中銀の金融引き締め政策に注目が集まる中、日銀のみが大規模な金融緩和を続ける構図に改めて焦点があたり、円を売る動きが広がった。1時過ぎには一時141.76円と7月21日以来の高値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、7月18日以来の安値となった。8月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことで、FRBの金融引き締めが長期化するとの観測が改めて高まり、株売りが広がった。米長期金利が約3カ月ぶりの水準まで上昇したことを受けて、高PER(株価収益率)のハイテク株に売りが集まった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は7日続落し、7月18日以来の安値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅反落。8月米ISM非製造業指数が予想を上回ると、FRBの金融引き締めが長期化するとの観測が改めて意識され、債券売りが広がった。利回りは一時3.3531%前後と6月16日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場はほぼ横ばい。休場だった5日にOPEC(石油輸出国機構)プラスが10月に日量10万バレルの減産で合意したことを受けて一時90.39ドルまで上昇した。ただ、米利上げ期待に伴って対ユーロなどを中心にドル高が進んだため、ドル建て価格に割高感が生じたため、その後は失速した。
・金先物相場は反落。FRBによる積極的な金融引き締めが意識されて米長期金利が大幅上昇したため、金利を生まない資産である金に売りが出た。