香港大引け:小幅に3日続落、1週間ぶり安値 中国のコロナ拡大で

連休明け4日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に3営業日続落。終値は前営業日比0.13%安の21830.35ポイントだった。中国企業指数は0.25%安の7647.70ポイント。メインボードの売買代金は概算で1314億4000万HKドル。


ハンセン指数は下げて安くスタート。次第に下げ幅を縮小したものの、終値は6月24日以来ほぼ1週間ぶりの安値を付けた。週末にかけて中国本土で新型コロナウイルスの新規感染者感染が増えたことで、行動制限などの再導入を警戒する売りが優勢となった。前週末の米株式相場は上昇したが、アジア時間きょうの米ダウ平均先物は下落し、地合いが悪化。ただ、安く始まった中国本土相場が上げに転じた上、前週末に米長期金利が上昇したことを受けてハイテク株に買いが入り、一定の下支えとなった。後場には小幅ながらプラス圏に浮上する場面があった。セクター別では素材と金融、必需消費財が下げた半面、医療・ヘルスケアが上げた。


ハンセン指数構成銘柄では、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(02382)、不動産株の碧桂園服務(06098)と九龍倉置業地産(01997)、ニット織物大手の申洲国際集団(02313)が急落。取引所運営の香港証券取引所(00388)、自動車メーカーの吉利汽車(00175)も売られた。一方、医薬品関連の中国生物製薬(01177)と薬明生物技術(02269)、石薬集団(01093)が大幅高。電動工具の創科実業(00669)、ネット株の美団(03690)とJDドットコム(09618)も買われた。


ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.28%高の4884.14ポイントと3営業日ぶりに反発。動画配信のビリビリ(09626)、医薬品ネット通販の京東健康(06618)の上昇が目立つ。半面、画像認識システムのセンスタイム(00020)が大幅に3営業日続落した。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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