21日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比0.42%安の16211.12ポイントだった。中国企業指数は0.09%高の5517.44ポイント。メインボードの売買代金は概算で939億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退する、方向感を欠いた展開。結局は小幅安で終え、終値ベースで2009年4月30日以来およそ13年6カ月ぶりの安値を付けた。米長期金利が20日におよそ14年ぶりに4.2%台に上がり、米株式相場が下落したことが重荷だった。ただ、中国政府が景気てこ入れを目的に新型コロナウイルス対策の移動制限や不動産業向け融資規制を緩和し、政策金利を引き下げるとの期待が根強く、相場が下げ渋る場面も目立った。セクター別ではコングロマリットや通信、消費財が下げた一方で医療・ヘルスケア、工業、エネルギーが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、申洲国際集団(02313)が急落。大口顧客である独アディダスの2022年業績見通し下方修正が嫌気された。ビール醸造のバドワイザーAPAC(01876)、香港不動産株の恒隆地産(00101)とLink REIT(00823)、オンラインゲームのネットイース(09999)は大幅に続落した。一方、不動産株の碧桂園(02007)、碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)が大幅高。製薬の石薬集団(01093)と翰森製薬(03692)、海運の東方海外(00316)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.62%安の3101.37ポイントと3日続落。ショート動画プラットフォームの快手科技(01024)が大幅に続落した。電気自動車メーカーは蔚来集団(09866)と理想汽車(02015)が下落の半面、小鵬汽車(09868)が上昇。不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(00909)も堅調だった。