7日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。終値は前日比0.26%高の21643.58ポイントだった。中国企業指数は0.09%安の7538.98ポイント。メインボードの売買代金は概算で1120億5000万HKドル。
ハンセン指数は1%超下げて寄り付き、朝方に下げ幅を拡大。米国で景気後退の予兆とされる「逆イールド」が拡大したことを受け、ネット株を中心に売りが先行した。ただディフェンシブ株や好決算が期待できる銘柄を物色する動きも広がり、後場に入るとハンセン指数は前日終値を挟んだ狭いレンジでもみ合いとなった。中国本土相場が上昇したことも投資家心理を支えたもよう。セクター別では消費財と公共事業が上げた半面、医療・ヘルスケアが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国当局が打ち出した新エネルギー車支援措置を手掛かりに吉利汽車(00175)、BYD(01211)が大幅に上昇。香港コンテナ海運大手の東方海外(00316)は、2022年4-6月期の売上高が前年同期比52.4%増えたことが買い材料となった。スポーツ用品の李寧(02331)と安踏体育用品(02020)、カジノ運営の銀河娯楽(00027)とサンズ・チャイナ(01928)はそろって反発した。一方、碧桂園(02007)、碧桂園服務(06098)、恒隆地産(00101)、龍湖集団(00960)など不動産株の下げが目立つ。ネット株のネットイース(09999)とJDドットコム(09618)、医薬品株の石薬集団(01093)も売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.45%安の4780.04ポイントと続落。データセンターの万国数拠(09698)の下げがきつい。前日高かった電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)、理想汽車(02015)、小鵬汽車(09868)はそろって下落した。半面、半導体ファウンドリーのSMIC(00981)が堅調だった。