日経平均は3日ぶり反落 クラレが後場急騰

9日の日経平均は3日ぶり反落。終値は155円安の27716円。米国ではダウ平均が大幅高となったが、東京市場では米中間選挙に関するニュースを場中で多く消化する日であったことから、寄り付きは小幅な上昇。上値は重く、前日終値近辺でしばらくもみ合った後、次第にマイナス圏が定着した。前場では2桁の下げまでで踏みとどまったが、後場は手掛けづらさが強まる中、下げ幅を3桁に拡大。指数寄与度の大きいファーストリテイリングの下げが大きくなったことも警戒売りを誘った。27700円近辺では下げ渋ったものの戻りは鈍く、安値圏で取引を終えた。


東証プライムの売買代金は概算で3兆3900億円。業種別では海運、パルプ・紙、金属製品などが上昇した一方、その他製品、鉱業、石油・石炭などが下落した。


通期の純利益見通しを引き上げたクラレ(3405)が後場急騰。半面、減損計上により、上期末において債務超過の状態となることが見込まれると発表した日医工(4541)がストップ安比例配分となった。

日本株情報部 アナリスト

小松 弘和

証券会社、外資系生命保険会社、大手出版社マネーサイトの株式分析アナリスト、FX会社勤務を経て2014年に入社。金融全般に精通。2級FP技能士。 「トレーダーズ・プレミアム」では、「個別株戦略」「Market Flash」などのコンテンツやニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 日経CNBC「朝エクスプレス『証券中継』」(隔週金曜)、株主手帳「街の専門家『今月の相場見通し』」、週刊現代、日経マネー、ダイヤモンド・ザイ、ビジネスマンの人生逆転マガジン「Ambitious」、完全ガイドシリーズ「株 完全ガイド」

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