日経平均は続伸 終値で28000円を上回る

16日の日経平均は続伸。終値は38円高の28028円。小高く始まった後、すぐにマイナス圏に沈んで一気に下げ幅を200円超に拡大。ロシア製ミサイルがポーランドに着弾して死者が出たと伝わったことから、地政学リスクを意識した売りに押された。しかし、開始30分程度で売りが一巡。バイデン米大統領がミサイルはロシアから発射されたとは考えにくいと発言したことなどを手掛かりに、急速に値を戻した。後場の開始早々にはプラス転換。戻した後は動意が薄くなったものの堅調に推移し、終値で28000円を上回った。


東証プライムの売買代金は概算で3兆5100億円。業種別では鉱業、卸売、倉庫・運輸などが上昇した一方、保険、精密機器、ゴム製品などが下落した。


マイナス圏で推移していた東芝(6502)が、取引終盤に買いを集めてプラス転換。非公開化を巡る買収提案にローム(6963)などが参画しているとの観測が伝わったことが買い材料となった。半面、その観測記事で投資額が最大3000億円規模になると報じられたロームは、取引終盤にマイナス圏に沈んで大幅安で終えた。

日本株情報部 アナリスト

小松 弘和

証券会社、外資系生命保険会社、大手出版社マネーサイトの株式分析アナリスト、FX会社勤務を経て2014年に入社。金融全般に精通。2級FP技能士。 「トレーダーズ・プレミアム」では、「個別株戦略」「Market Flash」などのコンテンツやニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 日経CNBC「朝エクスプレス『証券中継』」(隔週金曜)、株主手帳「街の専門家『今月の相場見通し』」、週刊現代、日経マネー、ダイヤモンド・ザイ、ビジネスマンの人生逆転マガジン「Ambitious」、完全ガイドシリーズ「株 完全ガイド」

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