おすすめポートフォリオ

【おすすめポートフォリオ】第2回「予算100万円・3銘柄・大型優良」

【おすすめポートフォリオ】では、おすすめの銘柄の組み合わせ(ポートフォリオ)の構築例をご紹介します。今回は「予算100万円・3銘柄・大型優良」でポートフォリオを構築してみました。


ポートフォリオの構築においては、業種が偏らないようにして、多少なりとも分散投資の効果が発現されることを狙います。大儲けはできないかもしれませんが、安定した収益をめざします。



スクリーニングで抽出

銘柄を選びには、トレーダーズウェブの銘柄スクリーニングを活用します。なお、銘柄スクリーニングの使い方については【いまから銘柄選び】第2回「スクリーニングに挑戦しよう~配当利回り編~」など【いまから銘柄選び】スクリーニングに挑戦しようシリーズを参考にしてください。



定番スクリーニング「大型優良」

トレーダーズウェブの銘柄スクリーニングには、定番スクリーニングという検索条件を簡単に設定できる機能があります。今回は定番スクリーニング「大型優良」を土台として、スクリーニングを実施していきます。


定番スクリーニング「大型優良」の設定項目は、


01:市場「東証プライム」

28:時価総額 「5000億円以上」

35:売上高成長率「10%以」

36:経常増益率「5%以上」


となります。東証プライムに上場する時価総額の大きな銘柄で、増収・増益が見込まれているものを抽出します。



追加設定「終値」

今回も100万円程度で3銘柄のポートフォリオを構築しますので、定番スクリーニング「大型優良」に、終値:「3000円以上4000円以下」を追加します。これにより100株購入した場合に、30万円~40万円の範囲内の銘柄を抽出することができます。



抽出結果

2022年12月1日の終値などを使用し抽出した結果、以下の16銘柄が抽出されました。




選んだのはこの3銘柄

・キヤノン(7751):電気機器

株価3166円(2022年12月1日終値) 投資金額31万6600円(100株購入:手数料等は考慮せず)

カメラ、複合機の最大手であり、22.12期の会社予想は増収増益です。さらに、23.12期の市場コンセンサス(2022年12月2日時点)も増収増益となっています。また、22.12期の年間配当予想は120円(中間60円、期末60円)であり配当利回りは3.79%。安定した業績推移はもちろん、配当利回りの高さも魅力です。


・ヤマハ発動機(7272):輸送用機器

株価3400円(2022年12月1日終値) 投資金額34万円(100株購入:手数料等は考慮せず)

売り上げはランドモビリティ(二輪車など)が主力ですが、利益については高利益率のマリン事業がけん引しています。22.12期3Q累計の営業利益の内訳は、マリン事業48.4%、ランドモビリティ38.0%となっています。この銘柄も安定した業績推移に加えて、3.5%という配当利回りの高さ(22.12期の年間配当予想115円:中間57.5円、期末57.5円)が魅力です。


・アシックス(7936):その他製品

株価3035円(2022年12月1日終値) 投資金額30万3500円(100株購入:手数料等は考慮せず)

スポーツシューズ大手です。配当利回りは1%程度と高いわけではありませんが、2022年11月11日に22.12期通期の業績予想を上方修正するなど、コロナ禍で落ち込んだ業績も順調に回復してきています。

足元でサッカーワールドカップが盛り上がっており、来年3月にはワールド・ベースボール・クラシックも控えています。スポーツブームの到来に期待したいところです。




最後に

今回は、キヤノン、ヤマハ発動機、アシックスの3銘柄でポートフォリオを構築してみました。スクリーニングの結果には、この3銘柄以外にも商社の三井物産(8031)や建機のコマツ(6301)など魅力的な銘柄が抽出されています。

ただし、抽出結果は日々変動します。今回の結果を参考にしていただきながら、自分自身で銘柄を選ぶということにもチャレンジしていただければと思います。



日本株情報部長

河賀 宏明

証券会社、事業会社におけるIR担当・経営情報担当、FPや証券アナリスト講師などを経て2016年に入社。 金融全般に精通。証券アナリスト資格保有。 「トレーダーズ・ウェブ」向けなどに、個別株を中心としたニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 株主手帳、日経CNBC「朝エクスプレス」、日経マネー

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