株に投資してみたいが、どの株を買ってよいのかわからないという人は多いと思います。【いまから銘柄選び】では、投資を始めようと考える人たちに向けて、様々なアプローチの銘柄選びの方法をご紹介します。第2回は銘柄スクリーニングの基本的な使い方についてみていきます。
銘柄スクリーニングとは?
銘柄スクリーニングとは、条件を設定して、その条件に合致する銘柄を選び出すというものです。インターネット上で銘柄スクリーニングを提供しているサイトはいくつかありますが、今回はトレーダーズ・ウェブの銘柄スクリーニングを使用します。
トレーダーズ・ウェブの銘柄スクリーニングのページでは、以下のように37の項目があります。細かい設定項目の説明はまた別の機会に説明します。今回は「項目34:配当利回り」を中心に基本的な使い方を説明していきます。
項目の設定方法
条件入力フォームにはチェックボックスが左右2つ用意されています。 まずスクリーニングしたい項目を選び、左のチェックボックスにチェックしてから条件を入力して下さい。
以下は34:配当利回りです。左のチェックボックスにチェックし、5%以上、10%以下と入力しました。さらに、右のチェックボックスもチェックを入れています。右のチェックボックスはスクリーニング結果に表示したい場合に選択します。
この条件だけを設定して、実行ボタンを押してみると、147件該当しました(検索結果の一部のみ掲載)。
なお、配当利回りは高ければ高いほど良いですので、上限を設定しないこともできます。上限を設定しない場合は以下のように、最大値のところに何も入力しません。
上記の設定だけで実行ボタンを押してみると、149件該当しました。つまり、配当利回りが10%を超えている銘柄が2銘柄あるということです。2022年8月25日時点で、日本郵船(9101)、商船三井(9104)の2銘柄が配当利回り10%以上として選出されました。
このように配当利回りからスクリーニングを使ってみると、結果もわかりやすいです。スクリーニングに慣れていない場合は、まずは配当利回りを軸にしていくことをおすすめします。
配当利回りの次の設定項目は?
「のんびり配当金をもらいながら、長期で保有できる銘柄を探したい」という人にとっては、配当利回りを使用したスクリーニングはぴったりです。しかし、配当金は会社が利益を上げているからこそ、出せるものです。利益が低下してしまったり赤字になってしまったりすると、減配や無配ということになります。
ですので、次に設定したいのは利益に関する項目です。36:経常増益率は経常利益が伸びている会社、つまり利益が増加している会社を選別することができます。以下のように5%以上とすれば、前期にくらべて利益が5%以上増えている会社を選ぶことができます。
では、34:配当利回りと36:経常増益率を同時に設定してスクリーニングを実行したいと思います。
結果は以下のように49件まで絞られました。スクリーニングではこのように条件を追加して銘柄の数を減らしていくことが有効です。また、34:配当利回りを5%から7%に引き上げることでも銘柄を絞ることができます。
最後に
今回は配当利回りを中心にまずはスクリーニングに挑戦してみるということを目的としました。なお、トレーダーズ・ウェブの銘柄スクリーニングには以下の定番スクリーニングがあります。
ここの高配当を押せば自動的に以下の条件を設定することができます。
まずはこの定番スクリーニングの「高配当」で条件を自動設定し、業績が伸びている高配当銘柄を探すようにしましょう。そして、慣れてきたら配当利回りを引き上げたり、経常増益率を引き上げたりして調整してください。スクリーニングは奥の深い世界です。まずは基本となる配当や利益といったところの設定に慣れるようにしてください。