少しでも節税になったり還付金がもらえたりする方法はないか、と考えたことはありませんか?ふるさと納税は直接節税に繋がるわけではありませんが、対象の自治体に寄附をすると、実質2000円で返礼品を受け取れて、さらに寄附金額に応じて翌年に支払う税金が安くなる制度です。
今回はいつまでにふるさと納税の受け付けをすれば税金を安くすることができるのか、どの時期に申し込むのが最もおすすめなのかを紹介します!
受け付け期間はいつからいつまで?
ふるさと納税は年間を通じていつでも申し込み可能です。しかし、ふるさと納税をした日にちによって、税金を控除するために必要な申請手続きを行う期間が変わります。
ふるさと納税をしても、確定申告やワンストップ特例制度を利用して控除申請しないと、寄附金額は全額自己負担になるため必ず手続きが必要です。ちなみに、ふるさと納税をした日とは、申し込みをした日ではなく、支払い手続きが完了した日を指します。
控除申請期間はいつからいつまで?
出所:著者作成
ふるさと納税は、1/1から12/31までの1年間に寄附した金額に応じて税金が控除されます。確定申告で手続きする場合は翌年の2月中旬から3月中旬の確定申告期間が手続き期間です。
ワンストップ特例制度で手続きする場合は、ふるさと納税をする度に申請書類を郵送する必要がありますが、申請書類は翌年の1/10までに必着させてください。
例えば、1/1に1度だけふるさと納税した控除申請を確定申告で手続きする場合、申請手続きを行う期間は1年後の2月中旬から3月中旬になります。
12月のかけこみ納税には注意
年末ぎりぎりになると、ふるさと納税の申し込みが急増します。ふるさと納税をするつもりだったが気づいたら年末まで申し込みを忘れていた、今年すでにふるさと納税したが税金控除の上限金額までまだ少し余裕があったから追加で申し込みした、など理由は様々です。
12/31まで受け付けているので申し込むことは可能ですが、12月のかけこみでふるさと納税する際にはいくつか注意する点があります。
①ふるさと納税受領日に注意
ふるさと納税受領日は、自治体から返礼品とともに届く寄附を証明する受領書に記載されています。年末ぎりぎりにふるさと納税をすると、申し込み方法や寄附金の支払い方法によっては、受領日が翌年1/1以降になってしまうことも考えられます。
受領日が1/1以降の場合、今年度の税金控除には間に合いません。1年後の申請期間に手続きをして再来年の税金を控除してもらってください。
②申請手続き期間に注意
出所:著者作成
ワンストップ特例申請書は、1/10必着で自治体に郵送する必要があります。申請書にはふるさと納税した日にちを記載しなければなりませんが、受領日を確認するため受領書が届くのを待っている間に申請期間が過ぎてしまうことがないよう注意が必要です。
ワンストップ特例制度の申請期間が間に合わない場合は確定申告で手続きできますが、確定申告には受領書が必要です。受領書が届くタイミングが申請期間ぎりぎりになることもあるので、余裕をもって申請手続きしたい場合は早めにふるさと納税しておきましょう。
③返礼品の選び方に注意
年末ぎりぎりになると、ふるさと納税する人が急増するため、人気の返礼品は品薄状態になることが予想されます。この時期は目当ての返礼品に出会えないことも考慮に入れてください。
他の時期であればより還元率の高いお得な返礼品を選んだり、サイトのセールに合わせて申し込みをしてポイント還元を狙ったりと、少しでもお得にふるさと納税を活用できる機会があるので余裕を持った申し込みが必要です。次の項目では具体的な時期の特徴を解説していきます。
時期別 ふるさと納税返礼品の特徴
1~3月
前年にふるさと納税した分の控除申請をする期間なので、ふるさと納税する人が最も少ない時期です。そのため、寄附してから返礼品が届くまでのタイミングが早かったり、人気の返礼品の先行予約ができたり、自由に返礼品を選ぶことができます。
4~6月
4月から新しい返礼品に切り替わる自治体があり、応援したい自治体が決まっている場合は、新しい返礼品が増えているかチェックできる楽しみがあります。また、春から秋にかけて旬を迎える野菜や果物が多いので、美味しい季節の品を選べるのでおすすめです。
7~9月
お歳暮や年末にむけたギフト関連商品や高級な品が増えます。ふるさと納税してから返礼品が届くまで2~3か月程度かかるので、ふるさと納税でもらった返礼品でちょっとリッチな年末を過ごしたい人は、この時期にふるさと納税しておくべきです。
10~12月
1年で最もふるさと納税する人が多くなる時期で、人気の返礼品は品薄状態が続きます。特に食材は仕入れ数に限度があるのですぐに品切れになる可能性が高いです。かけこみ納税したいけどより良い返礼品を手に入れたい人は、食材以外の返礼品をチェックしてみてください。
まとめ
ふるさと納税の受け付け期間と控除申請期間の違いや、年末のかけこみ納税、返礼品のおすすめ時期についてご紹介しましたが、いかがでしたか? 年末ぎりぎりのふるさと納税は、注意点が多く返礼品も品薄状態のことが多いので、他の時期に余裕をもって申し込むほうがおすすめです。
しかし条件を守ってしっかり手続きを完了させれば、実質2000円で返礼品を受け取れて税金も控除されることには変わりないので、ぜひとも今回お伝えした注意点を参考にふるさと納税してみてください。