「株やETFを売買したいけど、チェックする暇がない」という投資家は多いのではないでしょうか。自動売買のツールであらかじめ売買ルールや価格を設定しておくことで、指値で取引が可能です。株・ETFを取引する上級者向けのツールと言えるでしょう。
今回は株・ETFの自動売買とは、メリット・デメリット、実際の自動売買ツールの画面と使い方、体験談をお伝えしていきます。
ツールを使って株を売買する「自動売買」
株の自動売買とは、購入から売却まで機械が代行する取引方法です。あらかじめ銘柄・売買ルール・価格などを設定しておくことで機械がルール通りに取引を行います。
証券会社が提供しているツールを使う方法と、自動売買のソフトを購入し導入する方法があります。ソフトを購入する方法は詳細なシステムの設定が必要ですが、高度な設定も可能となります。上級者向けと言えるでしょう。
ロボアドバイザーとの違い
「機械が取引をする」と聞くとロボアドバイザーを思い浮かべるかたも多いでしょう。ロボアドバイザーはAIが投資のアドバイスをするもしくは資産運用を代行する投資手法です。
一方で自動売買は投資家が自ら売買の条件・価格を指定するため、投資や相場・金融の知識などが必要となります。初心者が「まず投資してみたい」という場合には、ロボアドバイザーのほうが適している可能性があります。
自動売買のメリット・デメリット
自動売買のメリットは、売買のルールを投資家が自ら決められることです。購入したい銘柄や価格が決まっているかたには便利な方法となります。また、ツールにあらかじめルールを設定しておくことで感情に左右されずに取引が出来ます。
チャートを見張る必要が無いため、時間を気にすることなく運用が可能です。日本株は平日の昼間、米国株は日本時間で夜中の市場が開いています。多くの会社員は昼に仕事、夜は就寝の時間帯ですが自動売買ツールを利用することで取引ができます。
一方で投資家が自ら投資の戦略を練り売買ルールを決めるためには、投資の経験・知識などが必要となります。またロシアのウクライナ侵攻など予期せぬできごとで株式価格が急激に変動した場合、機械では対応できないというリスクがあります。
自動売買ツールの画面・使い方とは?
マネックス証券の米国株・ETFの自動売買ツール「トレードステーション」の画面を見てみましょう。
注文には「スタンダード注文」と「条件付き注文」があり、上記はスタンダード注文の画面です。
シンボル(銘柄)・数量・注文方法・指値価格などを設定できます。
注文種類は、指値・成行・逆指値(指値・成行)・トレールストップから選択できます。
「条件付き注文」では上記より複雑な設定でも注文が可能となります。
画面下部では特定の銘柄のチャートを見る事が可能です。他にも現在の資産評価額や残高紹介、あらかじめ登録した銘柄の現在の価格・前日比などが表示される機能などがあります。
自動売買は上級者向け
株やETFの自動売買は、インデックスETFを除いて上級者向けの方法です。筆者も上記のマネックス証券の自動売買ツールで取引をしていましたが、先行きが読めず損切りをした経験があります。
しかし、日ごろからニュースをチェックしファンダメンタル分析・チャート分析などが上手なかたは要領よく利益が出せる手法でしょう。
初心者のかたは、まずインデックス投資から始めることをおすすめします。インデックス投資とは、東証株価指数・TOPIXなど特定の指数と連動した動きを目指す投資信託(インデックス型投資信託)を購入する方法です。
インデックス型投資信託を積立で複数のエリア・金融資産に分散して購入することで、長期の利益を見込めます。商品は債券・株式・コモディティ・REITなどがあり、エリアは主に国内・先進国・新興国に大別されます。
それぞれのリスク・リターンは以下の通りです。
まとめ
上級者向けである自動売買ツールは、使いこなせる知識と経験が有れば強い味方となります。初心者にはハードルが高いため、インデックス投資の積み立てを検討してみてはいかがでしょうか。